AI動画の作り方。最初の1本を作る手順と、お金が減る場所で分けた6つの工程
AI動画の作り方を、お金が減る工程で分けた6段で書きました。画像1枚と5秒の1カ…

本記事はアフィリエイト広告(Higgsfieldの紹介プログラム)を含みます。紹介しているのは、私が自分で契約して使っているサービスです。
AIで動画を作ってみたくて調べ始めると、道具の名前がいくつも出てきます。どれがいいのか、無料でできるのかを見比べているうちに、手が止まっている人は多いと思います。道具を1つ決めても、それだけで1本はできません。1本がどんな工程でできていて、どこでお金が減るのかが見えないまま月額を払うのは、少し怖いはずです。私も順番が最初から分かっていたわけではなく、2026年9月には約1,860クレジット(サービス内のポイント)をかけて完成させた3話を、公開せずに終えています。この記事では、2026年8〜10月に作った解説動画・AIショートドラマ・AIアニメ・MVの記録から、AI動画の作り方を、お金が減る工程で区切って書きます。数字はHiggsfieldで作った作品の、作った時点のもので、2026年10月以降は別の道具でも動画を作っています。道具のランキングや、流行の動画の真似のしかたは扱いません。読みながら、作りたい動画の最初の1カットを1文で書いてみてください。1カットを5秒で作る手順は、2つ目の章に置きました。
AI動画の作り方は、お金が減る工程の前と後ろで分ける
1本を公開するまでにやることを、6段に並べました。クレジットは、AIアニメ『社会人レベル』第1話(9分51秒・2026年9月29日に制作)で実際に減った数字です。
| 工程 | やること | クレジット |
|---|---|---|
| 決める | 話と台本を文字で決める | 0 |
| 絵を作る | 人物や場所の設定画を画像で作る | 36 |
| 短く試す | 480pの下書きを8本作り、絵柄と声を確かめる | 264 |
| 本番の生成 | 残りの38本を作る(撮り直しの1本を含む) | 1,380 |
| 確かめる | 音声を文字にして台本と照合し、映像を見る | 0 |
| 仕上げて公開 | つないで曲と文字を重ね、サムネを作って投稿する | 19.5 |
「短く試す」と「本番の生成」の分け方は、制作中の残高の動きから出した計算です。曲は別のサービス(vidIQ)のクレジットで作ったので、表には入れていません。6段はこの記事のために並べ直したもので、AIショートドラマは6工程、AIアニメは7工程と、作品ごとの記録では分け方が少し違います。1本ぶんの相場ではなく、私が作った1本の内訳として読んでください。
約1,700クレジットのうち約1,644が動画だった
表を足すと約1,700クレジットです。そのうち「短く試す」と「本番の生成」を合わせた約1,644が動画で、割ると約97%になります(計算)。絵の工程は設定画36とサムネ19.5で、合わせて55.5クレジットでした。台本を何度書き直してもHiggsfieldのクレジットは減らず、設定画は1枚2クレジットで、動画に入ると1秒ごとに減っていきます。
『派遣監査人』Season 1でも、クレジットが大きく動いたのは動画の生成と検品の作り直しでした。動画を作ったあとで台本を直すと、直した分だけ動画も作り直しになります。工程を分ける線は、作業の種類より、お金が減り始める場所に引くと見通しが立ちます。
順番は、完成させた3話を公開しなかったあとで決まった
最初からこの順番で作っていたわけではありません。2026年9月19日に『派遣監査人』Season 1の3話を作り、2日後の9月21日に、同じ工程で続きの3話を完成させました。直しの6本を含めて約1,860クレジットです。完成版を見た私の感想は「台本謎すぎるかもww」で、台本が伝わらず、3話とも公開していません。
決まりができたのは、そのあとです。1つ目は、作業を任せていたClaude Codeに、大量に使う前に一言かけてほしいと頼み、500クレジット以上使うときは本数・合計・残高を先に確かめる形にしたこと。2つ目は、直す順番をHiggsfieldを使わない部分からにしたことです。悪役が主人公にすることの選び直し、台本、小道具と場所を詰めてから、生成に進みます。
テストの段階で外せた回もあります。Season 2のテストでは、1本目の引きの画を私がNGにしました。2人が正面に歩いてくる画で、目線の指示が入っていなかったからです。480pのテストで分かったので、カットを割り直した2本目は「おしい」まで来ました。テストは4本で96クレジットです。
順番を決めても、外す回はなくなっていません。台本の分かりにくさは、このあとのSeason 2第1話でも、字数の目安を守ったSeason 3第5話でも起きました。作るたびに順番が動いてきた、というのが実際のところです。
最初の1本は、画像1枚と5秒の1カットから
AI動画の作り方は、大きく2種類あります。文章だけから作る方法と、画像を渡して作る方法です。私が公開した作品はどれも画像を参照に渡していて、文章だけから作って公開した記録はありません。渡したのは生成した画像で、実写の写真を動かした記録もないので、写真から作りたい人は手順が同じとは限りません。
始める前に、4つをメモに書いておきます。何を映すかの1文、使う道具、秒数と解像度、今回使ってよいクレジットの上限です。手順は次のとおりで、数字はHiggsfieldのSeedance 2.5(動画を作るモデル)を使う場合のものです。月額のプランで使えるのはPlus以上なので、費用の章もあわせて見てください。
- 映すものを1文で書く
- 書いた場面を画像で1枚作る(Nano Banana Proは1枚2クレジット。2026年11月1日の料金ページ)
- 動画を作る画面で、作った画像を渡す
- 長さを5秒、解像度を480pにする
- 生成ボタンに出る数字を見てから押す
- アカウント管理の「使用状況」で、引かれた数字を確かめる
- 外れていたら、直す所を1つ決めて作り直す
2026年9月30日の私の画面では、Seedance 2.5・16:9・5秒の生成ボタンは、480pで15クレジット、720pで35クレジットでした。画像の2と合わせて、1回で通れば17クレジットです(計算)。私のテストは480p・10秒で30クレジットで、5秒から始めた記録はありません。5秒をすすめるのは、1回で減る数字が小さいほど、外したときに作り直しやすいからです。ボタンの場所は、登録から画像1枚・動画1本までを画面つきで追ったHiggsfieldの使い方で確かめられます。画像が思うように出ないときは、「足す」より「禁止する」で直すAI画像生成のコツが手がかりになるはずです。
480pで見るのは動きとカメラで、きれいさは見ない
最初の1カットを480pにするのは、動きとカメラを少ないクレジットで確かめるためです。私の記録では、480pが1秒3クレジット(2026年9月29日)、720pが1秒7クレジット(2026年9月19日)でした。Higgsfieldの公式ブログの2本の記事でも、480pは8秒24(2026年10月20日の記事)・10秒30(2026年8月6日の記事)、720pは8秒56・10秒70で、1秒あたりは同じです(2026年11月1日確認)。10月20日の記事は、長さに対して必ずしも滑らかに増えるわけではない、とも書いています。音声をオフにしても、2026年9月29日の『社会人レベル』では1秒3のままでした。
本番の解像度は作品で変わりました。2026年9月末には「テストは480p、本番の縦ショートは720p」と決めていましたが、『派遣監査人』Season 3は480pの素材のまま公開まで行き、書き出しで1080×1920に拡大しています。『社会人レベル』第1話も480pのままです。
何を作るかで、動画にする量と費用が変わる
同じ「AI動画を1本作る」でも、動画にする量は作るもので変わります。私が作ったものを並べました。クレジットはHiggsfieldで減った数で、どれも作った時点の記録です。
| 作ったもの | 時期 | 長さ | 動画の量 | クレジット |
|---|---|---|---|---|
| 解説動画 | 2026年8月30日 | 9分 | 4本(ほかに冒頭の実写風1本) | 約280 |
| 『派遣監査人』Season 1 | 2026年9月19日 | 3話で198秒 | 15本 | 約2,150 |
| 『社会人レベル』第1話 | 2026年9月29日 | 9分51秒 | 46本・548秒 | 約1,700 |
| YURUSANEのMV「ゼロショットプロンプト」 | 2026年10月2日公開 | 曲194.64秒 | 11本・計約80秒 | 記録なし |
| 『派遣監査人』第4.5話(第4話と第5話のあいだに足した補足の回) | 2026年10月23日 | 1分11秒 | 7ブロック・59秒(ほかに撮り直し3本) | 225.6 |
この表は横に比べて高い安いを言うものではありません。8月の解説動画はMiniMaxというモデルで作っていて、Seedance 2.5を使い始めたのは9月中旬です。解像度と向きも、Season 1は縦9:16の720p、『社会人レベル』は横16:9の480p、第4.5話は縦9:16の480pと違います。言えるのは、動画のモデル・秒数・解像度でクレジットが決まるというところまでです。
全編を動画にしなくても1本になる
2026年8月に作った8分26秒の動画は、絵コンテ39カットのうち33カットが1枚絵で、動かしたのは6カットだけです。動画なのだから全部動かすものだと最初は考えていましたが、通しで見ると、動くカットが続くほうが落ち着きませんでした。動かす6カットは、話が切り替わる場所に置いています。費用の事情もあって、当時のプランの月の枠では、10分を全編動画にすると足りない計算でした(単価の計算で900〜1,200クレジット)。
9分の解説動画も同じ作りで、約280クレジットの内訳は、静止画220、動画4本で40、冒頭の実写風1本で10、ナレーション9です。MVは、曲194.64秒に対して動画は計約80秒で、残りは静止画とAfter Effectsの文字・図形の動きでつなぎました。動画にする量を決めるのは、作り方の話であると同時に、費用の話でした。
動画の割合が高いドラマとアニメは、費用の大半が動画になった
ドラマのSeason 1は全編を動画で作り、アニメの第1話も9分51秒のうち548秒が動画です。『派遣監査人』Season 1は198秒で、720pの1秒7で計算すると1回ずつ作って1,386クレジットです。実際に減った約2,150との差には、設定画と作り直しなどが入っています。登場人物が話ごとに別人に見えないように、人物と場所の設定画を先に作って、毎クリップ参照として渡しました。台本から仕上げまでの手順は、AIショートドラマの作り方を6工程で書いた記事にまとめています。
長さは途中で変わった
『社会人レベル』は最初、1話約90秒の予定でした。480pのテスト8本を見た私が「10分ぐらいの長いやつ」を希望して、第1話そのものを膨らませています。計画していた長さではありません。2026年9月29日の18:21に依頼して、19:01に90秒のテスト版、19:47に10分近い版ができました。途中で残高が足りなくなり、クレジットを買い足しています。金額の記録は残っていません。第1話の工程ごとの費用と残した粗は、9分51秒の第1話を作ったAIアニメの作り方に分けてまとめました。
編集だけでは届かなかった横長版
費用が読めなくなるのは、長さが伸びたときだけではありません。Season 2の縦6話を横長1本に組み直したとき、編集だけの版(9分35秒・162カット)は0クレジットで組めました。ただ、4倍に拡大した画の眠さは、編集では直りませんでした。公開した版(11分16秒)までに、残高は3,298から264.49クレジットになっています(差は約3,034。計算)。組み直しの手順は、Claude Codeに動画編集を任せた記事で追えます。
画角は、生成の前に決めたほうが費用を読みやすくなります。SNSに縦のショートで出す動画なら、画角・尺・冒頭・AIラベル・投稿先の決め方を生成の前に決める5つを書いたAIショート動画の作り方に並べました。
道具は工程ごとに決める。2026年9〜10月の作品で私が使ったもの
どの道具がいいかは、工程ごとに分けて考えると決めやすくなります。下の表は比較ではなく、私が2026年9〜10月の作品で使ったものの記録です。作品によって使っていないものもあります。古い比較表にはSoraの名前が残っていることがありますが、Soraは2026年に提供が終わっています。
| 工程 | 使ったもの | やったこと |
|---|---|---|
| 台本と指示 | Claude Code | 台本の下書き・プロンプト・字幕の処理 |
| 画像 | Nano Banana Pro(Higgsfield) | 人物や場所の設定画 |
| 動画 | Seedance 2.5(Higgsfield) | 参照画像を渡してクリップを作る |
| 声 | Seedance 2.5の同時生成 | 崩れた台詞をSeed AudioとSync Lipsyncで直した例もある |
| 曲 | Suno・vidIQ | YURUSANEはSuno、『社会人レベル』はvidIQ |
| 検品 | Whisper | 音声を文字にして台本と照合する |
| 組み立て | スクリプト・ffmpeg・Premiere Pro・After Effects | 作品ごとに違う |
Claude Codeは、指示を受けてファイルを作り、作業を進めるAIです。『派遣監査人』Season 1で私が決めたのは、主人公の設定、シリーズで繰り返す一言、生成をMCP(AIから外のサービスを呼び出す仕組み)で回すことの3つでした。
道具を1か所にまとめたのは、2026年9月末時点の話
Higgsfieldは、画像や動画を作るAIをまとめて使えるサービスです。2026年9月30日の時点では、SeedanceはHiggsfieldで使っていました。ほかの道具も少し触りましたが、いくつにも分かれるのがつらくて、Higgsfieldにまとめた形です。ふだんはClaude CodeからMCPで呼び、ブラウザの画面で生成ボタンを押して作ったこともあります。どちらも当時の話で、2026年10月以降は別の道具でも動画を作っています。
MVでは、Sunoの曲をSeedanceに渡さなかった
2026年10月2日に公開したYURUSANEのMVでは、Seedanceに音声を渡さず、参照は画像だけ、音声オフで生成しました。Sunoの利用規約(2026年9月3日施行・2026年11月1日に確認)には、Sunoの出力(Output)を他のAIの動力や学習に使わないという条項があります。Sunoの曲を別のAIに渡す手順は、この記事では扱いません。Sunoで作った曲を動画に使う人は、先に規約を読んでおくと安心です。
編集ソフトが要るかは、あとで人が直すかどうかで分かれる
組み立ては、Season 1がスクリプト、『社会人レベル』がffmpegのスクリプト1本、Season 2第1話からがPremiere Pro、MVがAfter Effectsでした。完成ファイルだけでいい動画はffmpeg(動画を命令で処理する道具)、あとで人が手で直すならPremiere、という分かれ目でした。Premiere Proの料金は、年間プラン(月々払い)で月3,280円(税込)からです(2026年11月1日確認)。字幕の作り方は、台本の文字とWhisperの時刻でSRTを組んだ手順が別にあります。
Higgsfieldの費用の分かれ目は、Seedance 2.5が使えるプランかどうか
Higgsfieldの料金を、2026年11月1日の公式の料金ページで確かめました。税は含まれておらず、支払いのときに計算されます。公式ブログにはPlusを49ドル・1,000クレジットと書いた記事もあって料金ページと合っていないので、下の表は料金ページの数字です。支払いの前に、画面の表示を見てください。
| プラン | 月額 | 毎月のクレジット | Seedance |
|---|---|---|---|
| Starter | 19ドル | 270 | 2.0 Fastと2.0 Miniまで |
| Plus | 月払い59ドル/年払い月47ドル | 1,200 | すべて |
| Ultra | 月払い129ドル/年払い月99ドル | 3,000(6,000・9,000の段もある) | すべて |
月額のプランでSeedance 2.5を使うなら、Plus以上になります。料金ページには別に、3ドルの1回限りのアクセス(40クレジット)も出ていましたが、Seedance 2.5が使えるかは確認できませんでした。Plusの1,200クレジットは、480pの1秒3で計算すると400秒(6分40秒)です。作り直しの分はこの計算に入っていません。『社会人レベル』第1話の約1,700クレジットは、Plusの1か月分を超えています。同じ料金ページのよくある質問によると、毎月のクレジットは繰り越されず、サイクルの終わりに失効します。
どのプランがいいかは、作りたいものの長さで変わるので、ここでは決めません。私の場合は2026年8月末の時点がPlusで、9月3日に月払いのUltraへ上げました。上げた理由は「たくさん作りたい、これに限る」でした。Season 1の途中では2回買い足しています。
無料でどこまで作れるか
私はHiggsfieldを有料で使っていて、無料だけで1本を通した記録はありません。2026年11月1日の料金ページの比較表では、Freeのクレジットは0で、商用利用の行にチェックが付いていませんでした。公式ヘルプ(2026年8月28日更新)によると、無料のアカウントで作ったものには透かしが入り、あとで有料にしても、作り済みのものの透かしは消えません。トライアルの有無や商用利用の書き方の食い違いは、Higgsfieldは無料で使えるかを項目ごとに確かめた記事に載せています。ほかの道具の無料枠を見比べるなら、一度きりか毎月戻るかで分けたAI動画生成の無料枠の4つの型もよければ読んでみてください。
見積もりは作り直しの分まで入れる
単価が当たっていても、費用は外れます。2026年8月の解説動画では、画像1枚2クレジットで完成55枚、110クレジットのつもりが、実際は220減りました。取引の履歴はどれも1件2.0で、110回投げていた計算です。作り直しの記録は5枚で、差の50回は説明できていません。内訳は単価は当たっていたのに支払いが倍になった実測の記事で見られます。動画では、『派遣監査人』Season 1が15本中3本を作り直しています。3本とも台詞の音の崩れでした。
無制限の枠は、Claude Codeから作ると使えない
料金ページには、Seedance 2.5の「7日間無制限」がPlusは720p、Ultraは1080pで書かれています。条件は「higgsfield.ai経由でのみ」で、MCPやCLIなどからは使えません(2026年11月1日確認)。私はClaude CodeからMCPで作っていたので、Ultraでも全部クレジットが減りました。同じ前提で見積もるなら、Higgsfield MCPの料金とClaude Codeへのつなぎ方が近いと思います。
Higgsfieldが合わない場合
書いてきた条件から、次の場合は別の道具を探したほうが早いはずです。
- 無料だけで1本作りたい(クレジットが0で、透かしも入る)
- 月19ドルのStarterでSeedance 2.5を使いたい(Plus以上でないと開かない)
- スマホのアプリで完結させたい(公式アプリは無い)
- 流行の動画を1つ真似したい(私に作った記録が無く、テンプレートのアプリのほうが近い)
長い動画を短いクリップに分けるのは、崩れた1本だけ作り直すため
Seedance 2.5が1回で作れるのは4〜30秒です(2026年11月1日確認)。10分の動画は、短いクリップをつないで作ります。『社会人レベル』第1話は46本・548秒の動画に、静止画と、動画から切り出した次回予告を組み合わせて9分51秒にしました。Seedance 2.5そのものと、日本語の台詞が崩れる型は2.0との違いから書いたSeedance 2.5の記事で扱っています。
30秒まで作れても、12〜15秒で区切った
『派遣監査人』Season 1は12〜15秒で区切りました。台詞が1語崩れたとき、作り直すのが崩れた1本で済むからです。分け方は季で変わっています。Season 1は1話5クリップで、1クリップ12〜15秒・カット2〜3。Season 3は8〜10秒のブロックを8〜9個にして、1ブロックに2〜4カットです。
1クリップに詰めすぎると指示が抜ける
『社会人レベル』は1クリップ3カットまでにしました。4カットにした1本(7本目)だけ指示が抜けて、撮り直しています。通ったクリップには手を付けず、失敗したクリップだけを投げ直します。
台詞の量と画面の文字は、生成の前に決める
台本は、『社会人レベル』ではログライン(話の1文)、キャラクター、箱書き(場面の並び)、脚本の順に作りました。動画生成AIが苦手なものは、私の記録では台詞と画面の文字に出ました。台詞は、Season 1第1話が158字、Season 2第1話(1分41秒)が433字で、433字の回の感想は「結構難しかった」です。第2話からは1話300字以内を目安にしましたが、Season 2の第5話と第6話は句読点を除いても322字と325字で、守り切れていません。各話の字数は公開した16話の台詞を数えたAI台本の記事に並べています。画面の文字は生成させず、封筒・社員証・画面は無地で作って、編集で重ねています。
プロンプトで揃えたのは、参照画像の順番とカメラ
プロンプトはClaude Codeが書きました。『派遣監査人』では、人物は見分けの目印を1つ決めた3面の設定画にして、毎クリップ「場所→人物→小道具」の順で参照画像を渡しています。カメラは大半を動かさない語にしました。『派遣監査人』の最初の30本のうち29本、『社会人レベル』の46本のうち45本に、カメラを固定する語を書いています。語を書いた本数で、動きが画面に出た本数ではありません。
顔を揃える参照の渡し方はAIのキャラクターシートの作り方、書いても出なかった語はAI動画のカメラワークのプロンプト一覧、絵柄を揃える書き方は39カットを同じ絵柄で並べたプロンプトの記事が入口になります。
1カットずつ合格でも、通しで見ると壊れる
AI動画は、1カットずつ見て合格でも、つなぐと別の壊れ方が出ます。8分26秒の動画では、素材を1枚ずつ検品して全部通したのに、通しで見たら4か所壊れていました。それぞれの工程の出口では、全部合格していたものです。確かめ方は、対象ごとに違いました。
| 確かめること | やり方 | 見つかった例 |
|---|---|---|
| 絵 | 全カットを1枚に並べて見る | 参照画像のマークが関係のない6枚に転写/別の参照の場面が背景に写り込み/字幕が細く潰れた |
| 台詞 | 音声を抜いてWhisperで文字にし、台本と照合する | 15本中3本の音の崩れ |
| 音 | 数字で測る | 音の最大が0.0dBに張り付いた(聴いても分からなかった) |
| つなぎ | 書き出したものを通しで見る | 10分の版の後半で口元と声がずれた |
4か所の壊れ方と見つけた順番は、1枚ずつは合格していたのに通しで見たら壊れていた動画の記録に書いています。
Claude Codeに任せても、見つけたのは人だった
『社会人レベル』の音ずれは、私が「口パクと声が後半ずれていた」と指摘して分かりました。実測すると、9分の地点で1.29秒ずれていました。各パーツの音を映像の長さに切ってからつなぐ方式に変えて、直しています。
横長版でも、点検が各カットの真ん中の1コマだけで、頭と終わり、切れ目、音を見ていませんでした。違和感を見つけたのは私で、そのあと全162カットを4コマずつ場面ごとに並べて点検し、26件を直しました。
全部は直さずに出した回もある
『社会人レベル』第1話は、台詞の崩れ3か所などを直さないまま公開しました。解像度も480pのままです。46本中の撮り直しが1本で済んだのは、粗を残して出したからでもあります。
公開の前に確かめるのは、AIの表示・権利・実在の名前の3つ
AIの表示は媒体ごとに入口が違う
YouTubeは、実在の人物の改変、実際の出来事の改変、現実に見える場面の生成、動画の中心となる音楽をAIで作った場合に開示を求めています。アップロードの「属性」→「AI の使用」で「はい」を選びます(YouTubeヘルプ)。Instagramの公式の説明では、写実的な動画や本物に聞こえる音声はラベルが義務で、リール作成時に「AIラベルを追加」から付けます。TikTokの公式の説明では、写実的なAI生成コンテンツにラベルが必要で、「その他のオプション」→「AI生成コンテンツ」から付けます(いずれも2026年11月1日確認)。私の投稿では、InstagramはAIラベルを付け、YouTubeは申告を「はい」にしています。
権利の判断は、公式の説明を読んでから
Higgsfieldのヘルプ(2026年9月12日更新)は、入力と出力の所有権を主張しないこと、利用規約が出力の商用利用を制限していないことを説明しています。同時に、他の人が同じような出力を作ることがあり、第三者の著作権・商標・肖像権を侵害しない責任は利用者にある、とも書いています。第三者からの請求に対する補償はEnterpriseプランだけです。
著作権に当たるかどうかの判断は、私にはできません。文化庁のAIと著作権に関するチェックリスト&ガイダンス(令和6年7月31日)は、プロンプトに既存の作品名などの固有名詞を入れると、既存の作品に基づいて作ったと認められやすくなると考えられること、生成に用いたプロンプトを確認できる状態にしておくことが望まれることを挙げています。私がやったのは、『社会人レベル』のプロンプトに既存の作品名が入っていないことを、grep(ファイルの中の文字列を探す命令)で確かめたことです。結果は0件でした。
架空の名前も、実在と重なることがある
『派遣監査人』では、決めた架空の社名が実在の会社名と重なっていると分かり、不採用にしました。以後は、同じ名前が無いかを確かめてから画面に出しています。
よくある質問
Q. AI動画は無料で作れますか?
A. 道具ごとに条件が違います。Higgsfieldの場合、2026年11月1日の料金ページではFreeのクレジットは0で、公式ヘルプによると無料のアカウントで作ったものには透かしが入ります。私は有料で作っていて、無料だけで1本を通した記録はありません。
Q. AI動画はスマホだけで作れますか?
A. Higgsfieldに公式のスマホアプリは無く(公式ヘルプ・2026年9月24日更新)、スマホならブラウザから使います。私はMacで作っていて、スマホだけで1本を作った記録はありません。編集まで含めてスマホで通せるかは確かめられていません。ストアに並ぶアプリの見分け方はHiggsfieldのアプリの記事にあります。
Q. AI動画の制作時間はどれくらいですか?
A. 私の記録では、『派遣監査人』Season 1の3話が2026年9月19日の1日、『社会人レベル』第1話が依頼から最初の完成版まで約1時間半でした。どちらも作業をClaude Codeに任せた数字で、『社会人レベル』は生成の待ち時間を含みます。人の手で同じ時間で作れるという話ではなく、Higgsfieldで作った2作品の範囲の記録です。
Q. AI動画は違法ですか?
A. AIで作ること自体の話と、作ったものが他人の権利に触れる話は別です。私に法的な判断はできません。権利と開示は、公開前の確認の章で挙げた文化庁と各社の公式の説明を見てください。私の範囲でしているのは、AIの表示と、『社会人レベル』でのプロンプトの確認、画面に出す社名の確認の3つです。
まとめ
AI動画の作り方は、決める・絵を作る・短く試す・本番の生成・確かめる・仕上げて公開の6段に分けると、どこでお金が減るかが見えます。最初の1本は画像1枚と5秒の1カットからで、2026年9月30日の画面の数字なら1回で通って17クレジットです(計算)。数字はAI動画全般ではなく、2026年8〜10月にHiggsfieldで作った解説動画・AIショートドラマ・AIアニメ・MVの範囲の記録です。
『社会人レベル』第1話は、約1,700クレジットのうち約1,644が動画でした。8分26秒の動画は、39カットのうち動かしたのが6カットです。約1,860クレジットで完成させた3話は公開しておらず、1枚ずつ合格した素材は、通しで見て4か所壊れていました。
作りたい動画を1文で書き、その中の最初の1カットだけを決めてください。映すものの1文、使う道具、秒数と解像度、今回使ってよいクレジットの上限の4つをメモに書けたら、生成ボタンを押す前の準備は終わりです。
更新履歴
2026年11月6日:初版を公開しました。工程と数字は、2026年8〜10月にHiggsfieldで作った解説動画・AIショートドラマ・AIアニメ・MVの制作の記録から書いています。作品の数字とクレジットは作った時点のもので、2026年10月以降は別の道具でも動画を作っています。料金と仕様は、日付を添えたもの以外は2026年11月1日に公式で確認しました。
Community on note
作品の作り方は、制作室で。
AIコラムには、道具の使い方を書いています。実際の作品で入れたプロンプト、作り直した理由、かかったクレジットは、note のメンバーシップ「Suggesco Studio 制作室」に置いています。
月1,980円・どの記事も冒頭は誰でも読めます









