Claude Codeで動画編集を任せる。Premiereで162カットの横長版を組んだ手順と、0クレジットの限界
Premiereのタイムラインを手放さずに、Claude Codeで動画編集をど…

本記事はアフィリエイト広告(Higgsfieldの紹介プログラム)を含みます。紹介しているのは、私が自分で契約して使っているサービスです。
「カットを並べる作業と書き出しだけ任せたいのに、Claude Codeで動画編集と言うと、ffmpegやRemotionを覚え直す話になる」。Premiere Proのタイムラインを手放さずにどこまでAIに渡せて、どこが人に残り、どこからお金がかかるのか。線が引けないまま、手作業で夜を使っている人も多いと思います。私は2026年10月に、AIドラマ『派遣監査人』Season 2の縦6話を、Claude Codeに指示して9分35秒・162カットの横長版に組み直しました。先に書いておくと、0クレジットで終わった話ではありません。Higgsfieldのクレジット(生成で減る単位)を使わずに届いたのは今の素材だけで組んだ版までで、公開した版までに残高は3,298から264.49になりました。以下、PremiereとClaude Codeのつなぎ方、162カットの組み方、「成功」と返ってきたのに動いていなかった場面、人が手で直した分の引き継ぎ方を順に書きます。Remotionの手順は書いていません。最後まで読むと、次の1本の工程を「渡す・残す・お金を使う」の3つに分けられるはずです。
Claude Codeでの動画編集は、Premiereやffmpegを動かす形になる
Claude Code自体に、動画を切ったりつないだりする機能はありません。指示を受けてファイルを作り、パソコンの中の道具を動かすAIで、映像を処理しているのは別の道具です。私が動かしているのは2つで、あとからタイムラインを触りたい動画はPremiere Pro、完成ファイルだけでいい動画はffmpeg(コマンドで動画を処理する道具)です。
手元はM4 ProのMac、Adobe Premiere Pro 2025/2026、Adobe Media Encoder 2026、ffmpeg 8.1.2です。以下の手順はこのMacと日本語版のPremiereで動かした記録で、Windowsでは試していません。題材は『派遣監査人』Season 2の横長版(以下、S2横長版)で、版ごとにv3、v8のように番号を振っています。
工程ごとに分けると、Claude Codeに渡した作業は多く、クレジットが減る工程は2つだった
横長版を公開するまでの作業を、渡したものと人に残したものに分けました。
| 工程 | Claude Codeに渡した | 人に残した | クレジット |
|---|---|---|---|
| カットを並べる | 素材を整え、スクリプトでXMLを書き、Premiereへ読み込む | 画面を分割しないなどの方針と、組み直しの指示 | 0 |
| 書き出す | Premiereからの書き出しと、ffmpegでの音の仕上げ | タイムラインのタブを開く | 0 |
| 仕分ける | 162カットを4つに分ける表を作る | 生成に進むか、いくらまで使うかの判断 | 0 |
| 横長の画を作り直す | 描き足しとReframeの実行 | 金額の上限の許可 | 減る |
| 崩れを直す | 背景の抜き、人の追加、髪やストラップの直し | 違和感に気づいて伝える | 減る |
| 人の直しを引き継ぐ | .prprojの差分を読み、次の版へ値を移す | 寄りを手で直す | 0 |
| 公開を決める | 点検と確認用の書き出し | 通しで見て承認する | 0 |
手を動かす作業はほとんど渡せましたが、方向を決めることと、見て違和感に気づくことは私の手元に残りました。お金が動いたのは、Premiereの操作ではなく、画そのものを作り直す工程です。
PremiereとClaude Codeは、Higgsfieldのプラグインでつないだ
Claude CodeからPremiereを動かすのに、私はHiggsfieldのプラグインを使いました。HiggsfieldはAIで画像や動画を作るサービスで、Premiere Pro用とAfter Effects用のプラグインを出しています(2026年11月1日に公式ページで確認)。名前の似た部品が3つあるので、先に分けます。MCPは、AIから外のサービスを呼び出す仕組みのことです。
| 部品 | 何をするものか | どこに入れるか |
|---|---|---|
| Higgsfieldのプラグイン | Premiereの中で動く拡張機能。Reframe(動画の縦横の比率を作り替える機能)などの処理はHiggsfieldのサーバーで行う | Premiere |
| Higgsfield Bridge | ClaudeとPremiere内のプラグインをつなぐ接続先。https://bridge.higgsfield.ai/mcp | claude.aiのカスタムコネクタ |
| 生成用のHiggsfield MCP | Claude Codeから画像や動画の生成を呼ぶ接続先。https://mcp.higgsfield.ai/mcp | claude.aiのカスタムコネクタ |
指示の通り道は、Claude Code → claude.aiのコネクタ → Bridge → Premiere内のプラグイン → タイムライン、の順です。生成はBridgeを通らず、Claude Codeが生成用のMCPを別に呼びます。
つなぐ手順は4つで、つまずいたのは2か所
- Higgsfieldのプラグインを、公式ページの案内に沿ってPremiereに入れる
- Premiereでプロジェクトを開いてから、ウィンドウメニューの「エクステンション」でプラグインを開き、Higgsfieldのアカウントでサインインする
- claude.aiのカスタムコネクタ(claude.ai/customize/connectors)に、BridgeのURLを足す
- 同じclaude.aiのアカウントでログインしたClaude Codeから呼ぶ
claude.aiで足したコネクタは、ログインしているClaude Codeでも自動で使えます(2026年11月1日に公式ドキュメントで確認)。つまずいた1か所目は手順2で、ホーム画面では「エクステンション」がグレーアウトして押せません。プロジェクトを開くと押せるようになります。2か所目は接続先の足し方で、Claude Codeの claude mcp add で足す方法はログインの段階で弾かれたので、claude.aiのコネクタから足し直しました。Premiereを閉じると接続は切れますが、入れ直しは要りません。
生成用のMCPまで含めたつなぎ方は、Higgsfield MCPの料金とClaude Codeへの3つのつなぎ方で順を追って説明しています。興味があれば、ぜひご覧ください。
Premiereを動かせるという公式の案内は見つからず、私の接続で分かった範囲を書く
Premiereの操作は、pr_ で始まるツールで行います。動くと言えるのは私の接続で確かめた事実までで、公式の案内で確かめられたものではありません。2026年11月1日に公式ページで確かめられたのは、BridgeがAfter EffectsとBlenderで説明されていることと、Premiereが同じインストーラーに入っていることです。同じ日に私の接続で見えていた pr_ のツールは77個でした。名前を見ると、カットの分割(pr_split_clip)、無音の検出(pr_detect_silence)、書き出し(pr_export_sequence)などが並んでいます。ただ、無音の検出を使った記録は私の手元にありません。
対応するPremiereの版は、公式の中で食い違っています。プラグインのページは2025(25.0)以降、ヘルプは2024(24.0)以降と書いていました(2026年11月1日確認)。Windowsの入れ方も公式のページによって説明が違い、どちらが正しいかは確認できませんでした。入れる前に自分の版を公式ページで見てください。
カスタムコネクタはAnthropicが検証したものではないので、信頼できる接続先だけを足す決まりになっています。無料のプランで足せるのは1個までです(2026年11月1日に公式ヘルプで確認)。
Adobe公式のコネクタは、動画の編集で使った記録がなく比べていない
別の経路として、Adobe for creativityという公式コネクタが2026年4月28日に公開されました。Premiereを含む50以上のツールが対象で、公式ブログの動画の例は、アップロードした横動画の縦への作り替えです。パソコンのPremiereのタイムラインを動かせるのかは、公式ブログには書かれていませんでした(2026年11月1日確認)。動画の編集に使った記録が私の手元に無いので、比べられません。
プラグインの経路が合うのは、組んだあとのタイムラインを自分で直したい人
Premiereで作っていて、AIが組んだカットをあとから手で動かしたい人には、私のやり方が合うはずです。編集ソフトを持たず完成ファイルだけ欲しい人には、Premiereの契約もプラグインも要りません。話し言葉の動画の無音カットと字幕だけを自動にしたい人も、Higgsfieldを入れる理由は少ないでしょう。
私の記録では、Premiereの操作そのものでクレジットは減らなかった
162カットを組んだv3の作業と、人の直しを入れて仕上げたv8の作業は、どちらもHiggsfieldの消費が0クレジットでした。公開版全体が0クレジットだったわけではなく、あいだのv4〜v7で生成の分が減っています(後の残高の表を参照)。v3とv8の作業の記録から言えることで、「操作は無料」という公式の記述を見つけたわけではありません。公式が書いているのは、プラグインの生成はMCPやCLIと同じプランのクレジットを使う、というところまでです(2026年11月1日確認)。最初は残高を見ながら、小さい操作で確かめてください。
費用は3か所に分かれます。金額はどれも2026年11月1日に公式ページで確かめたものです。
| 何に | いくら | 補足 |
|---|---|---|
| Claude Code | Proは月払いで月20ドル(年払いなら月17ドル相当)。Maxは月100ドルから | Freeには含まれない |
| Premiere | 年間プラン(月々払い)で月3,280円(税込)から | 7日間の無料体験あり |
| Higgsfield | 生成した分のクレジットが減る | プラグインはWebと同じクレジットを使う |
私のHiggsfieldはUltraで、月129ドル・毎月3,000クレジットです(2026年9月30日の画面)。プラグインの公式ページには、無料で登録してスターターのクレジットで試せるとある一方、サブスクリプションは必要かという質問には「はい」と答えています(2026年11月1日確認)。2026年9月30日の料金ページでも、無料の状態でもらえるクレジットは0でした。説明が揃っていないので、登録する前に両方の画面を見てください。Claude Codeのプランごとの違いと実際の請求額は、Claude Codeの料金を実額で書いた記事にまとめています。
162カットの横長版は、スクリプトが書いたXMLをPremiereに読み込んで組んだ
組み直す対象は、『派遣監査人』Season 2の縦6話です。合計9分23秒で、元の生成は480×854でした。縦の各話をどう作ったかは、AIショートドラマの作り方を6工程で書いた記事をあわせて読んでみてください。
組み直しの指示は「いきなりクレジットは使わず」だった
2026年10月2日に試しの版を見て、画面を2つや3つに分ける案をやめました。私の言葉は「違和感あったから分割とか三分割はしない方が良い」です。400%の寄りも「アップしすぎ・画質あらい」と感じました。翌10月3日、残高3,298クレジットの状態でClaude Codeに出した指示が、「いきなりクレジットは使わず、まず今の素材でどこまで編集可能なのか、プレミアプロで編集して」です。
カットを並べたのはスクリプトで、Premiereの出番は読み込みと書き出しだった
AIがマウスの代わりに1カットずつ動かす絵を想像すると、実際とは違います。S2横長版でClaude Codeが進めた順番は次のとおりです。FCP XMLは編集の並びを書いたテキストファイルで、Premiereはファイルメニューの読み込みから取り込めます(FCP7形式の .xml。FCP Xの .fcpxml はそのままでは読めません。2026年11月1日に公式ヘルプで確認)。
- 各話の動画を24fps固定のProRes(編集向きの動画形式)に直す。コマ間隔が不ぞろいのまま入れたら、画が1コマずれた
- 題字・章カードなどのPNGと、章ごとの台詞・劇伴のWAVを揃える
- Pythonのスクリプトが、カットごとの位置と拡大を持ったFCP XMLを書き出す
pr_import_mediaでPremiereに読み込む- 私がプロジェクトパネルでシーケンス(タイムライン1本分)をダブルクリックして開く
pr_export_sequenceで書き出す。書き出し設定のファイル(.eprのプリセット)が必須で、9分35秒・1080pで約1分- 書き出したままの音は-17 LUFS(LUFSは音の大きさの単位)前後なので、ffmpegで音だけ-14 LUFSに仕上げる
できたv3は、9分35秒・162カット・13,804コマ(24fps)です。XMLが参照しているのは、映像6本、PNG 9枚(題字・章カード6枚・「二日後」・終わり)、WAV 34本(章の台詞6本と劇伴28本)で、章の頭に6つのマーカーを打っています。
XMLにした理由は、位置を入れられることと、人が直せること
1つ目の理由は、ツールで位置を動かせなかったことです。日本語版のPremiereでは pr_set_clip_transform が何もしません。拡大だけは別のツールで変えられましたが、位置はAPIから動かせませんでした。XMLなら、読み込む時点でカットごとの拡大と位置が入っています。
2つ目の理由は、人が直す余地が残ることです。焼き込んだ1本の動画ではなく、位置と拡大を持ったクリップが並ぶので、気になったカットの寄りをPremiereの中で1カットずつ直せます。全部を pr_ で組む方法もあり、縦のSeason 2第1話(1分41秒)はそちらで作りました。イン点が1フレーム切り捨てられる、mp4を音声トラックに置くと映像まで入るなど、細かい癖が多かったです。
XMLの読み込みには版ごとの既知の問題があります。2026年9月の26.5のリリースノートに、読み込み時のトランジションの問題が載っていると検索結果の要約で確かめました。ページ本体は開けなかったので、使う前に自分の版のノートを見てください。
0クレジットで分かったのは、構図は約8割成立し、画の眠さは編集で直らないことだった
v3を見て初めて、今の素材でどこまで届くかが数字になりました。全162カットの仕分けは次のとおりです。
| 仕分け | 本数 | 秒 |
|---|---|---|
| 人物・寄りで成立 | 87 | 343 |
| 画面・書類・手元・無人 | 37 | 94 |
| 寄りすぎ(額とあごが両方切れる・目だけ) | 32 | 96 |
| 構図が苦しい | 6 | 16 |
上の2行を足すと124本・437秒で、合計549秒のうち約8割です(549秒はカットの分で、題字やカードの画像の約25秒を足すと9分35秒になります)。構図は約8割成立しましたが、寄せた画はどれも元の4倍拡大で、画の眠さは編集では直りませんでした。眠さとは、拡大でぼやけて見えることです。横480の素材を4倍にして1,920へ広げている計算です。並べ方やタイミングは0クレジットで何度でも試せても、素材の解像度は編集で増やせません。生成に進むのは、編集で直らないと分かった画だけ、という線がv3で引けました。
生成に進む前に、横長の画の作り方を3つ比べた
まず、縦のコマを16:9に描き足す案を、カメラ位置ごとに60枚作りました。outpaint_image で1枚2クレジットなので、60枚だけなら120クレジットの計算です。背景が合わなかった3枚は別のモデルで直し、この日の生成全体は上限200クレジットに対して173クレジットで止めています。差の内訳までは記録から追えませんでした。次に、動画にする方法の料金を比べました。
| 方法 | 料金 | メモ |
|---|---|---|
| 手がかりの画を付けたReframe | 9クレジット/秒+3クレジット | 描き足した画を手がかりに渡す |
| 手がかりなしのReframe(720p) | 4.5クレジット/秒+3クレジット | 本番で選んだ解像度 |
| 横長の画に元の動画を重ねる | 0クレジット | 使えるのは約27本・99秒で、1本ずつ目で確かめる必要がある |
私が出した許可は「720pで2424cr許可します」でした。使ったのは2,418.5クレジットで、内訳は試験81.5、本番2,206.5、撮り直し130.5です。本番は、同じカメラ位置のカットを束ねた41本・462秒でした。
41本とも生成は成功したが、そのまま戻せたのは約7割だった
41本に生成の失敗はありません。それでも、出来た動画をそのまま元の位置へ戻せたのは約7割でした。残りには次のどれかが起きていました。
- カットの頭や終わりが欠ける(合計約20秒)
- 口の動きが元の動画と変わる
- カットの途中で、背景の違う画に切り替わる
v7では、背景の抜き、人の追加、髪やストラップの直しなどに442.5クレジットを使いました。v8はHiggsfieldの消費が0クレジットです。残高の動きを並べます。
| 版 | やったこと | 使ったクレジット | 残高 |
|---|---|---|---|
| v3 | 今の素材だけで162カットを組む | 0 | 3,298 |
| v4 | 縦のコマを描き足す案 | 173 | 3,125 |
| Reframe | 試験・本番41本・撮り直し | 2,418.5 | 706.97 |
| v7 | 背景と人物の直し | 442.5 | 264.49 |
| v8 | 人の直しの反映と仕上げ | 0 | 264.49 |
使った分は合計で約3,000クレジットで、私のプランに毎月入る3,000クレジットとほぼ同じ量です。3つの数字を足した3,034と残高の差は0.49ずれていて、端数の理由は記録からは分かりませんでした。v3より前の試験の分は入っていません。クレジットの単価と実際の減り方の差は、AI動画1本が約280クレジットだった実測の内訳で数字を見られます。
お金をかければ直るとも限りません。次のSeason 3の横長版では、人物164カットを約2,900クレジットで一括Reframeし、通しで見るとほぼ全話に破綻が出て、横長での撮り直しに進みました。編集で直らない画にだけ使う、という線を引いても、生成の結果は通しで見るまで分かりません。
「成功」と返ってきても、Premiereの中で動いているとは限らなかった
Premiereのツールは、返事と実際が食い違うことがありました。返事だけを信じて先へ進むと、壊れたまま次の工程に入ることになります。踏んだものを4つ並べます。
| やりたかったこと | 返ってきたもの | 実際と、確かめ方 |
|---|---|---|
字幕トラックを作る(pr_create_caption_track) | created:true | 作られていない。読み直すと captionTracks: 0 |
XMLを読み込む(pr_import_media) | Import resolved no items のエラー | 入っている。pr_list_sequences で確かめる |
書き出す(pr_export_sequence) | タイムアウトのエラー | 裏で走り続けて終わる。再実行しない |
Premiereの画を見る(pr_export_sequence_frame) | 常に upload failed (400) | Claude Codeは中の画を見られない。書き出してからffmpegでコマを抜いて見る |
成功と返したのに動いていないものと、エラーを返したのに動いているものが、両方あります。もう1つ、pr_set_active_sequence はタイムラインのタブを開かないので、シーケンスを入れたあとは私がプロジェクトパネルでダブルクリックしていました。ツールが返す成功の表示は証拠にならないので、編集のあとに読み直す、書き出して実際に見る、音を測る、の3つで確かめます。
v6では「直した」と報告を受けたあとで、曲が切れていると分かった
v6の書き出しでは、2:56〜3:16の曲が途中で切れていました。Claude Codeが私に「直した」と報告したあとで気づいた失敗です。原因は、開いたままのPremiereが、作り直す前のWAVを覚えていたことでした。Premiereを開き直して書き出すと直りました。XMLの中身は正しくても、書き出した音は別物になることがあるので、音そのものをXMLと突き合わせる検査(audio_check.py)を足しています。
音はPremiereの中で決めず、ffmpegに寄せた
音まわりのツールは、思うように動きませんでした。pr_set_audio_level は失敗し、pr_add_music_bed のダッキング(台詞の間だけ曲を下げる処理)も掛かりません。音声トラックもAPIからは増やせず、6本のままです。v3の劇伴のような配置はXMLで入れて、音量の仕上げはffmpegで行いました。
作品のプロジェクトを守るために、消す操作は人が持つ
MCPには、シーケンスを消す道具も名前を変える道具もありません。同じ名前で読み込むと、同じ名前のシーケンスが2本できます。途中の版は作業用のビンへ入れて、消すのは私の役割にしました。2026年10月4日の3時には、参照中のmp4を14本まとめて書き換えた数秒後に読み込みをして、Premiereが落ちました。自動保存から復旧できています。参照中のファイルを書き換えた直後に読み込みを走らせないことも、決まりの1つです。
映像の違和感を見つけたのは人で、AIの点検は見る範囲が足りなかった
AIの点検を通ったv6とv7を見て、私が引っかかった場所です。伝えた言葉のまま並べます。
- 「22秒・23秒で右奥の人が変わっちゃってる」
- 「2分56秒の切り替え少しおかしいかも」
- 「00:00:01:04 秒のところの中央背景がぐわんと一瞬歪む」
見落としの理由は、各カットの真ん中の1コマしか見ていなかったこと
v6までの点検は、各カットの真ん中の1コマだけでした。頭と終わり、切れ目、つなぎ目、書き出した音は見ていません。v7では全162カットを頭・途中・終わりの4コマで場面ごとに並べて点検し、26件を直しました。
0:01の「ぐわん」は、並べた画では見つからず、数で見つけた
0:01の歪みは、コマを並べた画では見つかりませんでした。前のコマとの差を数で出すと、切り替わる瞬間だけ差が跳ねていました。0:01のカットの差は、v7の17から、v8では全コマ2.6〜5.4に収まっています。一瞬の歪みに先に気づいたのは人の目で、どのコマで跳ねているかを確かめたのは数でした。
書き出すたびに回す点検を4つに決めた
- 止めの検査:カットの途中で画が止まっている所を探す
- コマの突き合わせ:書き出しとシーケンスのコマを照らす
- 音の検査:書き出した音をXMLと突き合わせる
- 全カットの4コマのシート:場面ごとに並べて見る
4つを通っても、最後に通しで見るのは私です。
人がPremiereで直した分は、.prprojの差分からClaude Codeが読み取って引き継いだ
v7を見て、私はClaude Codeに「とても良い感じです!」と返しました。あわせて、第1話の0:22〜0:53の7カットをPremiereで手で寄せています。拡大は150〜250%から253〜423%に変え、2カットは位置も動かしました。
毎回XMLから作り直す組み方だと、人の直しは消える
シーケンスは毎回XMLから作り直していたので、そのままv8を組むと私の直しは消えるところでした。しかも直しが入っていたのは最新の版ではなく、途中の版の「v7 点検2」です。点検の途中のシーケンスが同じプロジェクトに残っていて、タブも開いたままだったので、私の直しはそちらに入りました。AIが組み直す作り方と、人が手で直す作り方を併用すると、ぶつかるのは直しを入れた次の版です。
.prprojは、gzipで固めたXMLなので差分を読める
.prprojはPremiereのプロジェクトファイルで、中身はgzipで固めたXMLです。Claude Codeが作ったスクリプト(prproj_edits.py)で、今の版と控えの2つを比べました。手順は次のとおりです。
- 版を渡す前に、.prprojの控えを取る
- 人がPremiereで直して保存する
- 今の版と控えを比べて、どのシーケンスの、どのクリップの、何が変わったかを読む
- 新しいシーケンスへ同じ値を入れる
どこを直したかを人が説明しなくても、Claude Codeがファイルの差分から値を読めます。Premiereを止めずに読めます。
控えが古いと、73,616個中71,528個が「変わった」になる
読み取りには失敗もありました。「前」の控えが古いと、読み込みで部品の番号が振り直されて、73,616個のうち71,528個が「変わった」と出ます。人の直しは7カットなのに、差分が全部埋まってしまいます。版を渡すたびに控えを取り直す決まりにしました。
v8はエンディングを足して11分16秒・1080pになり、本編は-14.2 LUFS、エンディングは-15.0 LUFSです。2026年10月4日に私が「最高だよー!」と承認し、10月13日19時にYouTubeでプレミア公開しました。再生数は2026年11月1日の公開ページで195,118回です。
字幕はPremiereの字幕トラックをあきらめて、PNGで置いた
Claude Codeから字幕トラックは作れませんでした。pr_create_caption_track が動かなかったためです。縦のSeason 2第1話では、台詞のテロップをPNGにしてV3トラックに置いています。全幅の半透明の黒帯に、白の游明朝です。表示は発話の頭の0.04秒前から、発話の終わりの0.2秒後までにしました。
PNGの半透明は薄く出て、Whisperの時刻は早く出た
Premiereに置いたPNGの半透明は、狙いより薄く見えました。PNGで45%にした帯が、画面上では約19%です。帯はPNG側を78%にすると狙いの濃さになりました。Whisper(手元で動く文字起こしのモデル)の単語の時刻は発話の頭が平均0.3秒早かったので、波形で測り直しています。
S2横長版に台詞の字幕は入れていない
字幕を入れたのは縦の第1話で、S2横長版のv3とv8のXMLにテロップの画像はありません。字幕の中身の作り方は別に書きました。文字は台本から、時刻はWhisperから取る方法で、8分26秒の動画を114ブロックにしています。台本の文字とWhisperの時刻でSRTを組んだ手順も参考にしてみてください。
完成ファイルだけでいい動画は、Premiereを動かさずffmpegに戻した
PremiereをつないでもPremiereを使い続けるとは限りません。SuggescoのYouTube動画は、1〜2本目をPremiere直結で作り、3本目以降はffmpegに移しました(2026年9月10日時点の記録)。音量と字幕がPremiere側で完結しなかったからです。
分かれ目は、あとで人が手で直すかどうかです。直すならPremiere、完成ファイルだけでいいならffmpeg、で決めています。
| 動画 | 編集 | 理由 |
|---|---|---|
| S2横長版 | XMLからPremiere | 人が寄りを1カットずつ直す |
| Season 3の横長版 | スクリプトで下書きを書き出しつつ、Premiere用のXMLも出す | 一緒に編集するため |
| SuggescoのYouTube動画(3本目以降) | ffmpeg | 完成ファイルでよく、音量と字幕をPremiereの外で済ませられる |
同じ工程を繰り返す動画は、Claude Codeのスキル(手順書)にしました。縦のドラマの仕上げは、Premiereに接続、カット表、台詞の点検、声と口元の直し、テロップ、効果音と劇伴、書き出し、確認ページの順です。Season 2第1話の実績から起こした手順で、次の話もそのまま呼び出せます。スキルそのものの作り方は、Claude Codeのスキルの作り方を書いた記事にあるので、よければ開いてみてください。
よくある質問
Q. Claude Codeで動画の編集はできますか?
A. Claude Code自体に編集機能は無く、Premiereやffmpegを動かす形ならできます。私はMacのPremiere 2025/2026で、162カットの並べと書き出しまで渡しました。通しで見る判断と7カットの寄りの手直しは人が担当したので、全部自動にはなっていません。
Q. AI動画編集は有料ですか?
A. 私のやり方では有料です。Claude CodeはFreeに含まれず、Premiereも有料の契約です(2026年11月1日確認)。今の素材を並べて書き出すだけならHiggsfieldのクレジットは減りませんでしたが、画を作り直した工程で約3,000クレジット使いました。Premiereには7日間の無料体験がありますが、体験版でプラグインが動くかは私は試していません。
Q. Premiere Proで自動テロップはできますか?
A. Premiere Proには文字起こしからキャプションを作る機能があり、日本語に対応しています(2026年11月1日に検索結果の要約で確認)。縦のSeason 2第1話では、この機能は使わず、台詞をPNGで置きました。Claude Codeから字幕トラックを作るツールが created:true と返すのに、トラックは0本のままだったためです。
Q. AI動画編集で自動カットできる動画は?
A. 私が試した範囲で言えるのは、カットの位置と長さが表になっているドラマです。162カットの並びをスクリプトがXMLに書き出し、Premiereへ読み込みました。話し言葉の動画の無音を切る自動カットは、私の記録にはありません。
まとめ
Claude Codeでの動画編集は、Claude CodeがPremiereやffmpegを動かす形になります。Macと日本語版のPremiereで、『派遣監査人』Season 2の横長版を作った範囲の話です。私が引いた線は次の3つです。
- 手を動かす作業は渡す(XMLを書く、読み込む、書き出す、差分を読む)
- 見て決めることは人に残す(方針、違和感、金額の許可、公開の承認)
- 編集で直らない画にだけクレジットを使う
今日の5分でできるのは、次に作る動画の工程を書き出して、渡す・残す・お金を使うの3つに分けることです。Premiereのどの作業を手放したいか、どの作業は手放したくないかも1行ずつ書いてみてください。そのうえで今ある素材だけを0クレジットで組ませると、生成が必要な画が見えてきます。Season 2の各話と横長版は、『派遣監査人』の作品ページから観られます。
私の横長版では、v3の162カットを組む工程で1クレジットも減りませんでした。残高が3,298から264.49まで減ったのは、4倍に拡大した画の眠さが編集で直らないと分かってからです。
更新履歴
2026年11月3日:初版を公開しました。手順と数字は、2026年9月〜10月の『派遣監査人』の制作の記録から書いています。Macと日本語版のPremiere 2025/2026で、Higgsfieldのプラグインを通して動かした範囲の話で、Windowsでは試していません。料金と公式の説明は2026年11月1日に確認しました。PremiereのツールがBridgeで動くことは私の接続で確かめた事実で、公式の案内は確認できていません。再生数は2026年11月1日のYouTubeの公開ページの数字です。





