SuggescoMagazine 第 84 号 P.01
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AI動画1本=約280クレジット。単価は当たっていたのに支払いが倍になった実測の内訳

YouTube用の9分の動画を1本作って、Higgsfieldのクレジットが約280減りました。…

Higgsfieldのクレジットは、1本の動画を作り終えるまで、いくら減るのかが分かりませんでした。1枚いくら・1秒いくらという単価は公式に出ていますが、自分の作るものが何枚と何秒でできているかは、作る前には数えようがないからです。2026年8月30日にYouTube用の9分の動画を1本仕上げたので、その1本で残高がどれだけ減ったかを明細のまま置いておきます。プランの段やモデル別のクレジット消費はHiggsfieldの料金とクレジット消費をまとめた記事に全部あるので、あわせて読むと自分の月額の見当が付きます。書きたいのは1点で、単価の見積りは1クレジットも外れていなかったのに、支払いは倍になっていた、という話です。

目次

動画1本ぶんの実費は、約280クレジット

作ったのは9分の解説動画です。カットは57。ほとんどが静止画で、動かしたのは4カットだけです。冒頭に実写風の映像を1本、ナレーションは自分の声を学習させたクローンで読ませました。ここまでを1本ぶんとして、減ったのは約280クレジットでした。2026年8月30日時点の実測です。

本数で言うと3本目にあたります。1本目は156.25クレジット、2本目は約178.6クレジットでした。形式は変えていないのに、1本目と比べて1.8倍ほどに増えています。増えた理由は2つあって、後ろの章に分けて書きます。

約280クレジットの内訳

用途 中身 クレジット
ナレーション 約9分ぶんの読み上げ 9
静止画 55枚(作り直し5枚を含む) 220
動画 4本(各5秒・2クレジット/秒) 40
冒頭の実写フック 1本 10
合計 9分・57カット 約280

表にすると一目で分かるのですが、280クレジットのうち220、つまり8割は静止画です。動かしたカットは4本で40クレジット、ナレーションに至っては9分で9クレジットしか減っていません。動画生成のサービスなのに、支払いの中身はほぼ画像でした。

動画の1本あたりの秒数は5秒に揃えています。4秒だと生成が通らず、実質の下限が5秒だったためです。単価は2クレジット/秒なので、動かすカットを1本足すたびに10クレジット増える計算になります。

単価は当たっていた。外していたのは投げる回数だった

記事の芯はここからです。作り始める前に、静止画のモデルで1枚いくらかかるかの見積りを取っていました。返ってきた数字は1枚2クレジットで、公式の比較表に載っている単価とも一致しています。55枚なら110クレジットのつもりで月の計画を組んでいました。

単価はズレていなかった。数え方がズレていた

作り終えて残高を見たら、静止画で減っていたのは220クレジットでした。110のつもりが220です。最初は「見積りが甘かったのだろう」と考えて、1枚あたりに直しました。220を55で割ると約3.7クレジット。見積りの2クレジットの倍近い数字です。

ところが、取引の履歴を1件ずつ開いてみたら、話が違いました。この画像モデルの課金は、1件残らずちょうど2クレジットでした。その日の30件以上を並べても、2.0以外の数字は1つも出てきません。単価は見積りと完全に一致していて、1クレジットも動いていませんでした。

では220はどこから来たのか。2で割ると110です。完成した55枚に対して、110回投げていた計算になります。1枚を通すのに、平均で2回。

つまり外していたのは単価ではなく、何回投げることになるかの見込みのほうでした。「1枚2クレジット」は正しくて、「55枚だから110クレジット」が間違っていた、という形です。1枚2クレジットという数字を、無意識に「完成1枚あたり2クレジット」と読み替えていました。

正直に書いておくと、110回ぶんの内訳は私にも説明しきれていません。手元の記録では作り直しは5枚で、それなら60回で済むはずです。差の50回がどこで出たのかは特定できていません。数え漏れている工程があるのだと思いますが、そこは分かっていないので、分かっていないと書いておきます。2026年8月30日時点の話です。

狂うのは残高ではなく、月の見通し

見積りを取る操作そのものでクレジットは減らないので、外したところで金銭的な損は出ていません。減るのは残高ではなく、月の見通しのほうです。110クレジットで済むつもりの制作が220で動くと、月に組んでいた本数がそのまま半分になります。作り終えて残高を見るまで、その事実に気づけません。単価が合っているぶん、途中で異変にも気づけませんでした。

1本の枠を155から約280に引き上げた

もともと1本あたりの上限は155クレジットで見ていました。3本目を作るにあたって、約280クレジットに引き上げています。理由は2つです。

カットを39から57に増やした

2本目まではカットが39でした。できあがりを通しで見返したときに、絵が変わらないまま話が進む時間が長いと感じました。カットを増やしたほうが面白くなりそうだったので、3本目から57に増やしています。絵が増えれば静止画の枚数がそのまま増えるので、枠の側も上げるしかありません。

静止画だけで220に届いた

もう1つが、前の章に書いた回数のずれです。1枚2クレジットで55枚なら110、ナレーションと動画と実写フックを足しても170前後で収まる計算でした。実際は110回投げていて、静止画だけで220に届いています。枠を上げた分の大半は、増やしたカットではなく投げ直しのほうが持っていった形です。

3本ぶんの推移

内訳 実績
1本目 音声8.25+静止画84+動画60+キャラクター2 156.25
2本目 音声8.6+静止画110(55枚・作り直し16枚)+動画60 約178.6
3本目 音声9+静止画220(55枚・作り直し5枚)+動画40+実写フック10 約280

2本目では作り直しが16枚出ています。ただ、増えたぶんがその16枚だけで説明できるかというと、計算は合いません。原因は特定できていないので、作り直しが起きたという事実だけ残しておきます。

3本目は作り直しが5枚に減っているのに、総額は増えました。記録の上では投げ直しを減らしているのに支払いは増えている、という形で、ここも数字が噛み合っていません。

結局、月に何本作れるのか

1本を約280クレジットとして割れば、月に何本作れるかが出ます。ところが、その割られる側の数字がはっきりしませんでした。私が契約しているPlusの月の枠は、公式の同じ返答の中に1,000と1,200の両方が書かれています。プランの一覧に出てくるのは1,000、購入の説明文も1,000。一方で請求の周期を示す欄には1,200と入っていました(2026年8月30日時点)。

どちらが正しいのかは、外から見ている私には決められません。280で割ると、1,000なら3本強、1,200なら4本強。月に3本のつもりで組むか、4本のつもりで組むかが変わります。週1本で回すと、前者なら月末に足りなくなり、後者ならぎりぎり収まる、という違いです。

実務としては、私は少ないほうに寄せて3本で組んでいます。多いほうを前提にして足りなくなるより、少ないほうを前提にして余るほうが困りません。プランごとの枠そのものは公式画面から書き起こしたHiggsfieldの料金の記事のほうに並べてあるので、契約の前に確かめたい方はそちらもご覧ください。

他のサービスの無料枠がどうなっているかは、同じ日の朝に公開したAI動画生成にいくらかかるかを調べた記事に分けました。契約する前に比べたい方は、そちらから読んでみてください。

配分の話を、この記事に書かない理由

総額が280と分かっても、次に来るのは「どこに何を置くか」です。3本目では、動かすカットを6本から4本に絞りました。作り直しも16枚から5枚に減っています。数字として出せるのは、ここまでです。

配分の決め方と、作り直しを減らすためにやったことは、この記事には書きません。数字は結果なので出せますが、手順まで書くと制作の中身がまるごと出てしまいます。

お知らせ

制作の手順そのもの(静止画と動画の配分の決め方、作り直しを減らす検品のしかた、台本から書き出しまでの流れ)は、Suggescoのメンバーシップ側にまとめます。数字だけ持ち帰って自分の見積りを組みたい方は、上の明細だけでも計算できます。無理に登録いただかなくて構いません。

単価が分かっても予算が立たない道具で、数える仕事だけが残った

9分の動画を1本作るのに、絵を描く時間も、声を録る時間も、もうかかっていません。台本を渡せば絵が返ってきますし、原稿を渡せば自分の声で読み上げられます。手を動かす工程は、ほとんどAIの側に移りました。

それでも制作が自動で回るかというと、回りません。速くなったぶん、手元に残ったのは、いくら減ったかを数えて来月の見通しを立てる仕事でした。単価が公開されていても、何回投げることになるかは自分の実績からしか出てきません。3本ぶんの明細をこうして並べているのも、4本目の予定を立てるためです。

AIに任せるほど楽になる、という話ではなさそうだと感じています。任せた先の数字を誰が見るのか、という問いが残るだけです。動画で何を話したのかはAIに仕事を任せたら、手応えだけが消えたにまとめてあります。中身が気になる方は、のぞいてみてください。

よくある質問

Q. 見積りを取るだけでクレジットは減りますか?
A. 私が試した範囲では減りませんでした。返ってくる単価も正確で、私の場合は1枚2クレジットという見積りに対して、課金も1件残らず2クレジットでした。ずれたのは単価ではなく、完成1枚あたり平均2回投げていたという回数のほうです(2026年8月30日時点)。

Q. 動画1本の中で、いちばんクレジットを使うのはどこですか?
A. 静止画です。約280クレジットのうち220が静止画で、全体の8割にあたります。動かした4カットは40クレジット、9分のナレーションは9クレジットでした。動画の秒数を削るより、静止画の枚数と単価を見るほうが総額に響きます。

Q. モデル別の単価や、プランごとにもらえるクレジット数はどこで確認できますか?
A. 公式の料金ページに比較表があります。日本語で読みたい方は、2026年8月27日の公式画面を撮って書いたプラン別のクレジット数とモデル別の消費をまとめた記事のほうが早いかもしれません。金額と条件は変わりやすいので、契約の前に公式でご確認ください。

まとめ

YouTube用の9分の動画を1本作って、減ったのは約280クレジットでした。内訳はナレーション9、静止画220、動画40、冒頭の実写フック10。3本ぶんの推移は156.25、約178.6、約280で、1本目の1.8倍ほどに増えています。増えた理由はカットを39から57に増やしたことと、静止画を完成55枚に対して110回投げていたことの2つです。

いちばん覚えて帰っていただきたいのは、単価そのものは1クレジットも外れていなかった、という1点です。1枚2クレジットの見積りに対して、課金も全件2クレジットでした。それでも静止画は220クレジット減っています。完成1枚に対して平均2回投げていたからです。単価表から自分の月額を組み立てるときは、枚数に単価を掛けた数字を、そのまま予定に入れないほうがよさそうです。

更新履歴

2026年9月:初版を公開しました。クレジットの実測値は、2026年8月30日にYouTube用の動画を1本制作した時点の実績です。単価と枠の条件は変わりやすいので、金額の判断は公式の最新表示をあわせてご確認ください。

Ryuichi
Writer / 運営者 Ryuichi

金沢を拠点に、AI活用とこれからの暮らし方を実際に試して記録しています。

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