SuggescoMagazine 第 76 号 P.01
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CursorでClaude Codeを使う理由。性能ではなく慣れで選んだ、非エンジニアの使い分け

CursorとClaude Codeの記事は開発の話ばかりですが、私は開発をしないのにこの組み合…

Claudeのアプリで会話はできている。それなのに「Claude CodeをCursorに入れる」という話が出てきて、何のためにそこまでするのかが分からない。そこで止まっている人は多いと思います。私の場合は順番が逆で、もともとCursorでいろいろなAIエージェントを動かしていて、すでに開いていたその画面に、あとからClaude Codeが加わっただけでした。性能を比べて選んだわけではありません。なので今回は、CursorとClaude Codeのどちらが優れているかという結論は出しません。開発の仕事をしていない私が、案件管理も経理も記事制作もこの組み合わせで回している、その使い分けを書きます。Claudeアプリのほうが良い場面、実際にかかっている料金、それと向かない人まで。最後には、本音としてこの先どうしたいかも置きました。

目次

開発はしないのに、CursorでClaude Codeを使っています

私が普段やっているのは、クライアントの案件管理と経理、それに記事やサイトの制作です。コードを書いて納品する仕事ではありません。

それでも、画面の中ではエディタのCursorが開いていて、その中の拡張機能としてClaude Codeが動いています。黒い画面(ターミナル)を単独で開く場面は、ほとんどありません。

CursorとClaude Codeの組み合わせは、開発フェーズごとの使い分けやテスト駆動開発の自動化として語られることがほとんどです。開発をしない人がなぜこの組み合わせなのかは、あまり語られていません

意外と知られていないのが、Claude Codeをエディタの拡張機能として入れられること自体だと思います。アプリで会話をしている人からすると、同じことを別の場所でやる意味は見えにくいはずです。ただ、置く場所を変えると扱えるものが変わります。見た目はふつうのチャット欄に近いまま、手元のフォルダにあるファイルをそのまま読み書きしてもらえるようになります。

そもそもCLIとエディタは、何が違うのか

比較記事でよく出てくる対立軸が、CLI(コマンドを打って動かす形)とエディタ(IDE)です。前者は黒い画面に文字だけが並び、後者はファイルの一覧やコードの表示と一緒に画面が構成されます。

ただ、Claude Code自体はどちらの場所にも置けます。単独のコマンドとして動かすこともできますし、エディタの拡張機能として画面の横に置くこともできる。中身のAIは同じで、どこから話しかけるかが違うだけです。「CLIか、エディタか」という問いは、実際には「どちらの見た目で使うか」に近いのだと思います。

加えて、事務や制作のように成果物がファイルになる仕事だと、ファイルが見えている画面のほうが都合が良い場面が多くありました。

順番が逆でした。Cursorのほうが先にあった

よくある流れは「Claude Codeを使いたい、それならCursorに入れてみよう」だと思います。私は違いました。

もともとCursorで、いろいろなAIエージェントを動かしていたのが始まりです。その頃はCursorに課金して使っていました。Claude Codeのために新しくエディタを入れたのではなく、すでに開いていた場所に、あとからClaude Codeが加わった形です。

順番の話をわざわざ書いたのは、ツールの選定はきれいな比較検討から始まるとは限らないと思うからです。手元にあるものに乗せていったら今の形になった、というほうが実際には多いでしょう。少なくとも私はそうでした。

選んだ理由は性能ではなく、慣れです

身も蓋もない話をすると、CursorでClaude Codeを動かしている理由はインターフェースに慣れているから、それだけです。

比較記事が挙げるような、コードの品質が高いとか、自律性がどうとか、そういう根拠で選んだわけではありません。毎日開いている画面がそこにあって、その中で完結するから続いている、という話です。

Claudeのデスクトップアプリが劣っていると思っているわけでもありません。むしろ後述するとおり、アプリのほうが快適な場面もはっきりあります。それでも普段の作業をCursor側に置いているのは、単純に手が覚えているからでした。

道具選びの理由としては情けないようですが、続いているという一点においては、これが一番強い理由な気もしています。

ツールの記事はどうしても性能の話になりますが、実際の生産性を決めているのは、開くまでの心理的な距離のほうだったりします。性能が2割高いツールでも、開くのが億劫なら使う回数が減ります。 1日に何度も呼ぶ相手なら、慣れているという条件はそれなりに重い判断材料でしょう。

Cursor側がやりやすい、3つの場面

慣れだけ、と書きましたが、実際に手を動かしていて助かる場面もあります。私の場合は次の3つでした。

1|複数のウィンドウを開いて作業するとき

案件の台帳を開きながら、別の案件の原稿を触って、その横で頼みごとをする。作業対象を並べて置いておきたいとき、エディタの形だとそのまま複数を開いておけます。

チャットの画面だけで同じことをしようとすると、どの会話がどの作業だったかを自分で覚えておく必要が出てきます。開いているファイルがそのまま「いま何をしているか」の目印になるので、作業を行き来しても迷子になりにくいのが助かっています。

2|ファイルを直接触るとき

左側にフォルダの中身が並んでいるので、どのファイルがどこにあるかを目で見ながら指示を出せます。「この記事の下のほう」と言いたいとき、対象が画面に映っているかどうかで会話の手数が変わります。

3|ちょっとした変更を自分の手で直すとき

返ってきた内容の一行だけを直したい、という場面は毎日あります。エディタの中なら、そのまま自分でカーソルを置いて書き換えられます。頼み直すより速いことのほうが多いです。

3つとも、要するにファイルを触る作業とAIへの依頼が同じ画面にあるという話に集約されます。事務や制作は成果物がファイルなので、相性が良かったのだと思います。

逆に、Claudeアプリのほうが良い場面もあります

使い分けている、というのが正直なところです。作ったものをそのまま見たいときは、Claudeのアプリを開きます。

グラフや図を出してもらう場面が分かりやすい例です。アプリのほうは結果をその場で描画してくれるので、数字を渡して「グラフにして」と頼めば、見える形で返ってきます。エディタ側だと、いったんファイルとして書き出して、それを開いて確認する手間が挟まります。

ですので、ファイルを育てていく作業はCursor、目で見て確かめたい作業はアプリという分かれ方をしています。どちらかに決めたわけではなく、その日の作業で開く場所が変わる、くらいの感覚です。

比較記事の多くは「どちらを選ぶべきか」という問いの立て方をしますが、実際に使っていると、選ばずに両方開いている日のほうが多い気がします。

料金は、Cursorが無料のままでも成り立ちます

比較記事といちばん食い違っている部分なので、実態を書いておきます。

私はCursor自体には課金していません。無料のまま使っています。 そしてClaude Codeのほうは、Claudeのサブスクリプションの範囲で動いています。つまり支払っているのはClaudeの月額だけで、エディタ側の費用はゼロです。

2026年8月時点で上位に出てくる解説記事のなかには、Claude Codeを従量課金の前提で説明し、使う量が増えたときの損益分岐点を計算しているものもあります。サブスクリプションの範囲で使えるなら、その計算そのものが要らなくなります。使うほど残高が減る形だと、「この程度の作業に頼むのはもったいないかな」と迷いが生まれて、結局使わなくなりがちです。定額であるほうが、事務のように毎日少しずつ頼む使い方には向いていました。

プランの内容や条件は改定されることがあるので、最新の情報は公式の料金ページで確認してください。Claude Code側の料金の考え方はClaude Codeの料金の記事にもまとめています。

珍しい使い方かもしれないけれど、目的は達成されています

いま書いてきた構成は、たぶん少数派です。開発をしない人がエディタを常用しているうえ、選定理由が慣れで、料金の前提も一般的な解説と違います。

それでも困っていないのは、やりたいことが終わっているからです。請求書は出るし、案件の状況は把握できているし、原稿も進みます。手段が一般的かどうかは、結果には関係がありませんでした。

AIツールの記事を読んでいると、最適な組み合わせを探し続けなければいけないような気持ちになることがあります。ただ、道具の目的は仕事が終わることであって、正解の構成にたどり着くことではないはずです。目的が達成されているなら、珍しい使い方のままでいいと思っています。

事務まわりで何をどこまで渡しているかは、Claude Codeで業務効率化する非エンジニアの手順で扱っています。台帳を1枚作るところが出発点でした。

この構成が向かない人

正直に書くと、全員に勧められる形ではありません。次のような場合は、別の入口から入ったほうが早いと思います。

  • エディタを触ったことがなく、これから覚える気もない場合。 慣れているから選ぶ、という話をしてきた以上、慣れていない人がわざわざ選ぶ理由はありません。Claudeのデスクトップアプリから入るほうが素直です
  • コードを書く仕事をしている場合。 開発の文脈なら、性能を実測して比べている記事のほうが判断材料としてずっと詳しいです。テストやプルリクエストの回し方まで踏み込んだ内容が揃っています
  • グラフや図をその場で見る作業が中心の場合。 描画をすぐ確認したいなら、アプリのほうが手数が少なくて済みます

逆に、すでにエディタを開く習慣があって、扱うものがファイルで、毎日少しずつ頼みたいなら、私と同じ形が合うかもしれません。

Claudeアプリだけで完結できたならが本音

最後に、いま思っていることも書いておきます。

できればClaudeのアプリの中だけで完結させたい、というのが本音です。いまの環境と同じ使い勝手で、ファイルをそのまま触れるようになったら、そちらへ乗り換えると思います。 描画がその場で見られる良さは前述のとおりですし、アプリ側も短い期間でかなり変わってきています。

比較記事は勝者を決めて終わることが多いのですが、実際の道具選びは、そのときの自分の環境に合うほうを持ち続けるだけの話だと思っています。合わなくなったら替える。替えられるように、仕事の中身のほうをファイルとして手元に置いておく。大事なのは、どのツールを選んでも持ち出せる形で仕事を積んでおくことのほうかもしれません。

よくある質問

Q. CursorとClaude Code、どちらか一方を選ぶならどちらですか?
開発をするかどうかで変わります。コードを書く仕事なら、性能を実測して比べている記事のほうが参考になるでしょう。事務や制作が中心なら、まずClaudeのサブスクリプションだけ契約して、置き場所(エディタかアプリか)は後から決めても遅くありません。

Q. 性能で比べると、どちらが優れているのですか?
私は性能で選んでいないので、正直そこは答えられません。実測で比べた記事は英語圏のものも含めていくつかあるので、勝ち負けを知りたい場合はそちらが参考になるでしょう。ひとつ言えるのは、事務や制作の範囲で使っているかぎり、私は性能差で困った経験がないということです。差が出るのは、たぶんもっと重い開発の場面だと思います。

Q. Cursorは有料プランにしないと使えませんか?
私は無料のまま使っています。Claude Codeの拡張機能はClaudeのサブスクリプションの範囲で動くので、エディタ側に課金しなくても成り立っています。ただしCursor自体のAI機能を使い込むなら話は別です。

Q. 拡張機能とターミナルで、できることは変わりますか?
私が事務や制作で使っている範囲では、変わりませんでした。入口の見た目が違うだけ、という理解でいます。

Q. Claudeのデスクトップアプリだけで完結できませんか?
やりたいことの中身によります。会話しながら考えをまとめる、その場で図やグラフを見る、といった使い方ならアプリで十分でしょう。手元のフォルダにあるファイルを継続的に育てていくなら、ファイルを扱える形のほうが向いています。アプリ側も変化が速い領域なので、この線引きは今後動くと思っています。

Q. プログラミングの経験がなくても大丈夫ですか?
私も開発の仕事はしていません。必要だったのは、フォルダにファイルを置くことと、やりたいことを日本語で説明することでした。エディタの見た目に最初は驚くかもしれませんが、使う機能はごく一部です。

まとめ

CursorでClaude Codeを使っている理由は、性能の比較ではなく、慣れているからでした。もともとCursorを開いていたので、あとから加わったClaude Codeがその中に収まった、という順番です。

ファイルを育てる作業はCursor、その場で見て確かめたい作業はClaudeアプリ。料金はCursorが無料のままで、Claudeのサブスクリプションだけで動いています。そして本音を言えば、アプリ側で完結できるようになったら移るつもりです。

もし同じように迷っているなら、比較表で最適解を決めようとするより、いま自分がいちばん長く開いている画面に置いてみるほうが早いと思います。合わなければ替えられますし、替えても仕事の中身は手元のファイルに残ります。

お知らせ

Suggescoでは、自分の業務のどこをAIに任せられるかを整理するご相談も受けています。どのツールを選ぶかで止まっている方は、お問い合わせからどうぞ。構成の正解を決める前に、やりたいことのほうから話しましょう。

Ryuichi
Writer / 運営者 Ryuichi

金沢を拠点に、AI活用とこれからの暮らし方を実際に試して記録しています。

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