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Claude Projectsの使い方|プロジェクト指示とナレッジの書き方、CLAUDE.mdとの違い

Claude Projectsの使い方を、操作手順ではなく「前提の渡し方」からまとめました。プロ…

Claude Projectsの使い方を調べると、新規作成ボタンの場所や画面の並びを説明した記事がたくさん出てきます。ただ、操作そのものは五分で終わる話です。読んだあとに残るのは、何を書いて置いておけば会話を始めるたびに自分の仕事を一から説明せずに済むのか、という部分でしょう。本記事では、プロジェクト機能で何ができるのかを整理したうえで、Claude Code 側の CLAUDE.md との関係まで通しで書きます。最後に、私自身はブラウザ側のプロジェクト機能をあまり使っていないので、なぜそうなったのかも正直に書いておきます。

目次

Claude Projects(プロジェクト機能)とは何か

Claude のプロジェクト機能は、ひとことで言えば「前提を置いておける箱」です。箱の中でチャットを始めると、あらかじめ入れておいた説明や資料を読んだ状態で会話が始まります。

普通のチャットとの違いは、記憶の持ち方にあります。通常の会話は一本ごとに独立していて、新しいチャットを開いた瞬間に前の話は消えます。昨日あれだけ丁寧に説明した仕事の背景も、今日の朝には残っていません。同じ説明を毎朝やり直すことになるわけです。毎回の説明をやめるために用意されているのが、プロジェクトという箱です

箱には二つの入れ物があります。ひとつはプロジェクト指示(カスタム指示と呼ばれることもあります)で、文章で書く前提のルールを置きます。もうひとつはプロジェクトナレッジで、資料そのものを置く場所です。テキストを直接貼ってもいいですし、PDF などのファイルをアップロードしても構いません。指示が「振る舞いの決め事」、ナレッジが「参照する材料」だと分けて考えると、後で迷わなくなります。

もうひとつ、地味に助かるのが会話の整理です。プロジェクトの中で交わしたチャットは、その箱にまとまって並びます。仕事の話とブログの話が同じ一覧に混ざらないので、探す時間が減ります。ワークスペースを分けている感覚に近いかもしれません。

Claude Projectsの使い方の全体像と、作るまでの手順

作る流れ自体は短いです。画面の並びは更新でよく変わるので、細かいボタンの位置ではなく順番だけ覚えておけば十分だと思います。

まず、プロジェクトの一覧から新しいプロジェクトを作ります。次に名前と、何をする箱なのかの一言を入れます。名前は後から自分が探すためのものなので、「記事」より「取引先に出すレポート」のように用途まで入れておくと迷いません。

続いてプロジェクトの設定画面からプロジェクト指示を書きます。指示の中身が本体です。最後にナレッジへ資料を足して、箱の中でチャットを開始します。最初から資料をたくさん入れたくなりますが、二つか三つで始めるくらいがちょうどよく、理由は後の章で書きます。

ゼロから作らなくても構いません。普通のチャットで始めた会話を、後からプロジェクトへ移すこともできます。新しい仕事はしばらく普通のチャットで進めて、やり取りが溜まってきた段階で箱に移す、という順番でも構いません。先に箱を作ると、何を入れるべきかが分からないまま空欄が並ぶので、少し使ってからのほうが指示も具体的に書けるでしょう。

作る前に用意しておくもの

①自分の仕事を三行で説明した文章 ②過去に自分が書いた文章のうち、いちばん自分らしいもの一本 ③前に AI に直された・直させた箇所のメモ。三つ揃っていると、プロジェクト指示は書きながら考えなくて済みます。

Claude 側には回答のスタイルを選ぶ設定も用意されていて、プロジェクト指示と合わせて使うと文章のトーンがさらに揃いやすくなります。ただ、いきなり全部を触ると何が影響したのか分からなくなるので、まずは指示とナレッジの二つだけで動かしてみるほうが分かりやすいでしょう。

プロジェクト指示に何を書くか

解説記事を読むと「明確に書く」「具体的に書く」とあって、そのとおりではあるのですが、実際に手を動かす段になると何を書けばいいのか分かりません。四つの枠に分けて考えると、埋めるものがはっきりします。

一枠目には自分の仕事を説明します。誰に向けて、何を作っている人なのか。二枠目は文体のルールで、ですます調なのか、一文をどれくらいの長さにするか、箇条書きをどう扱うかまで書きます。三枠目にはよく使う資料の場所と、どれを優先して参照してほしいかを書きます。そして四枠目が、やってほしくないことです。

四つのうち、書いておくと差が出やすいのは四つ目です。「こう書いて」より「これはやらないで」のほうが、出力の揺れは減ります。褒め言葉で締めない、頼んでいない提案を末尾に足さない、といった一行を入れるだけで、あとから直す手間が軽くなります。

粒度としては、たとえば次のくらいです。架空の取引先 client-a を想定したサンプルで、実在の会社ではありません。

【この箱でやること】
- 個人事業で請けている client-a 向けの記事とレポートを書く

【前提】
- 書き手は個人事業主。企画から納品までひとりでやる
- 読み手は client-a の担当者。専門用語には短い補足を付ける

【書き方のルール】
- ですます調。一文は60字くらいまで
- 箇条書きは3〜5個まで。それ以上になったら見出しで割る
- 数字を出すときは、どこの数字かを必ず併記する

【やってほしくないこと】
- 分からないことを推測で埋めない。「不明」と書く
- 依頼していない提案を末尾に足さない
- 納品物に絵文字を使わない

書き方のコツは三つあります。箇条書きで短く書くこと、抽象語を避けること、そして禁止事項をはっきり書くことです。「読みやすく」「丁寧に」といった言葉は人によって意味が違うので、一文60字、箇条書きは5個まで、のように数で書けるものは数で書いたほうが揃います。長い散文で書くと、後で自分が読み返したときに直しづらいという問題もあります。

指示に書くべき要素は、一回きりのプロンプトとほとんど同じです。普段のプロンプトで毎回付け足している注文があるなら、それをそのまま移してくれば形になります。

プロジェクトナレッジに入れるもの、入れないもの

ナレッジは資料置き場です。テキストの直接入力のほか、PDF やテキストファイル、表計算のデータなどをアップロードして持たせられます。対応している形式や容量の上限は更新で変わるので、正確なところは公式のヘルプで確認するのが確実です。

入れておくと役に立つのは、次のようなものです。過去に書いて評判のよかった文章、繰り返し使う用語の言い換え表、取引先ごとの決まりごとをまとめた一枚、そして何度も同じ説明をしている作業手順。どれも共通しているのは、半年経っても中身が変わらないという点です。

逆に置かないほうがいいのは、進行中の状況です。今どのタスクがどこまで進んでいるか、来週の予定は何か。動く情報をナレッジに置くと、更新を忘れた瞬間に古い前提で答えが返ってきます。しかも入れたこと自体を忘れているので、なぜ間違った答えが出るのか分からなくなります。

もうひとつ、量の問題があります。資料を足せば足すほど賢くなる、という感覚で入れていくと、どこかで反応が鈍くなります。全部をきちんと読んだうえで答えているとは限らないので、優先して読んでほしいものが埋もれます。目安としては、ひとつのプロジェクトにつき五つ前後に抑えて、増えたら統合する形が扱いやすいでしょう。

動く情報と不変ルールを分ける

前提を渡すときは、情報を三つに切り分けておきます。切り分けを決めておくと、迷ったときの置き場所がすぐ決まります。三つの対応は次のとおりです。

情報の種類 置き場所 中身の例
変わらないルール プロジェクト指示 文体、禁止事項、自分の立場
参照する材料 プロジェクトナレッジ 用語集、過去の原稿、手順書
今の状況 チャットのたびに渡す 今日やりたいこと、直近の進捗、相手の反応

上の二段には、長く書き換えずに済むものと、中身は増えても性質が変わらないものだけを置きます。動く情報はプロジェクト指示にもナレッジにも置かないと決めておくと、前提が腐りません

三段に割る発想は、仕事のフォルダを整理するときの分け方と同じです。私は手元のフォルダを、台帳・進行状況・不変のルールで別々のファイルに分けています。どこを直せばいいか一目で分かるからですが、AI に前提を渡す話も結局は同じ整理になります。何をどの粒度で覚えさせるかという考え方はAIに自分を覚えさせて相棒にする、記憶・学習のさせ方のほうに詳しく書いています。よければあわせて読んでみてください。

プロジェクトを分ける粒度と、いくつ作るかの目安

ひとつのプロジェクトに全部を入れるか、細かく割るか。分け方まで書いてある記事はあまり見かけませんが、実際にはいちばん差が出るところでしょう。

分ける基準はシンプルで、前提が違うなら別の箱にするというだけです。同じ「書く」でも、取引先に出すレポートと自分のブログでは読み手も文体も違います。同じ箱に入れると、指示が二重になって、どちらの仕事でも少しずつずれた文章が出てきます。逆に、読み手も文体も同じで題材だけ違うなら、同じ箱でチャットを分ければ足ります。

目的別に割るなら、仕事用(納品物を作る)、書きもの用(自分の言葉で書く)、調べもの用(要約と下調べ)の三種類が基本形になります。調べものを独立させておくのは、その会話が雑多になりやすいからです。ひとつの箱に用途を詰め込むほど、指示のどれを優先すればいいのかが曖昧になっていきます。

分けすぎの弊害もあります。箱の数が増えるほど、どの話をどこでしたのか思い出せなくなります。使わなくなった箱はアーカイブして一覧から外し、よく使うものにスターを付けておくと、一覧が実際に動いているものだけになります。

使い続けると精度が落ちる原因

プロジェクトを作った直後は、たいてい調子よく動きます。前提を書いたぶんだけ手直しが減るからです。崩れてくるのは、資料と会話が溜まってからでしょう。

崩れ方は三つに分かれます。書いたはずの指示が守られなくなる、答えが妙に一般的になる、長い会話の後半で最初のルールを忘れる。とくに三つ目は、同じチャットで何十往復もした日に出やすくなります。

理由は、AI が一度に見ていられる範囲が有限だからです。会話は入力と出力の両方が積み上がっていくので、往復が増えるほど、後から足した話が前の前提を押しのけます。ナレッジも同じで、優先して読んでほしいルールと、たまに参照するだけの資料が同じ重さで積まれると、大事な指示のほうが薄まります。資料を足せば賢くなる、という足し算にはなりません。

立て直すときにやることは三つです。ひとつ、ナレッジを減らして、性質の近いものは一枚に統合する。ふたつ、プロジェクト指示から、あってもなくても変わらない行を削る。みっつ、一本のチャットで話題をまたがない。調べものの続きで記事を書き始めると、途中から出力が調べもの寄りに引っ張られます。話題が変わったら新しいチャットを開く、と決めておくだけで安定します。

数ヶ月に一度、中身を見直す日を作っておくといいかもしれません。古くなった資料を消して、使っていない箱をアーカイブする。短い作業ですが、放っておくと古い前提が残ったまま積み上がって、後から原因を探すのが大変になります。

Claude CodeのCLAUDE.mdとの関係

本記事でいちばん書きたかったのが、ここから先の話です。ネット上では Claude のプロジェクト機能の話と、Claude Code の CLAUDE.md の話が完全に別の世界として語られています。ですが、やろうとしていることは同じです。置き場所が違うだけで、どちらも「前提をまとめて渡して、毎回の説明をなくす」ための仕組みです

違うのは置き場所です。プロジェクト機能はブラウザやアプリの中に前提を置きます。Claude Code のほうは、作業しているフォルダの中に CLAUDE.md という名前のテキストファイルを置くと、そのフォルダで作業するときに読んでくれます。並べると、差がはっきりします。

項目 Claude Projects(ブラウザ側) CLAUDE.md(Claude Code側)
前提の置き場所 ブラウザやアプリの中 作業しているフォルダの中のテキストファイル
向いている作業 ブラウザで文章を書く・調べる・相談する 手元のファイルを直接読ませる、複数のファイルをまたいで作業する
前提の直し方 設定画面のプロジェクト指示に書く ファイルを自分で開いて直せる。変更の履歴も残せる
持ち運び Claude の中に置いたまま使う ファイルごと他のパソコンに持っていける

私の手元では、仕事のフォルダをこんな形にしています。名前はすべて仮のものです。

work/
├─ CLAUDE.md          … 全体の前提(何をする人か・文体・禁止事項)
├─ client-a/
│   ├─ CLAUDE.md      … この取引先だけのルール
│   └─ STATUS.md      … 進行中の状況(動く情報)
└─ client-b/
    ├─ CLAUDE.md
    └─ STATUS.md

上の階層に共通のルール、下の階層にその仕事だけのルール。プロジェクトを大きい箱と小さい箱に分けたのと、まったく同じ考え方です。CLAUDE.md の使い方で迷ったときは、プロジェクト指示に書いていることをそのままテキストにするつもりで書けば、だいたい合っています。

ちなみに、フォルダの中に .claude という名前のフォルダができることがあります。設定やよく使う手順を保存しておく場所で、自分で作らなくても必要になったタイミングでできます。中身を触らなくても支障はありません。

両方に同じ前提を置くこともできますが、その場合は片方を直したらもう片方にも反映する手間がかかるので、主に使うほうを先に決めておくほうが楽でしょう。CLAUDE.md の書き方や導入の手順はClaude Codeの始め方のほうにまとめてあります。黒い画面を触らずに始められる形も書いているので、まだ触ったことがなければ先にそちらを見てみてください。

記憶(メモリ)機能とプロジェクトナレッジの違い

Claude には、会話をまたいで情報を覚えておく仕組みも用意されています。プロジェクトナレッジとどう違うのか、という質問はよく見かけます。

役割で分けると分かりやすいです。記憶のほうは、自分について自動的にたまっていくもの。ナレッジのほうは、自分が意図して置くもの。前者は便利ですが、何が覚えられているかを完全には把握できません。後者は自分で入れたものしか入っていないので、おかしな答えが出たときに原因を探せます。

仕事で使うなら、大事な前提はナレッジやプロジェクト指示のように自分で管理できる場所に置いたほうが安心だと思っています。加えて、テキストファイルで手元にも同じものを残しておくと、使うサービスを乗り換えたときにそのまま持っていけます。私が前提を全部テキストで持っているのは、ほとんどその理由です。

入れてはいけない情報

便利なので何でも入れたくなりますが、入れてはいけないものがあります。

まず、パスワードや接続情報。会話や設定に書いたものは記録として残るので、パスワードの類はどんな形でも渡さないのが原則です。銀行の暗証番号をメモ帳に書かないのと同じ感覚で構いません。必要な作業がある場合は、手順だけ作ってもらって、実際の入力は自分の手でやります。

次に、他人の個人情報。取引先からの資料に氏名や連絡先が入っているなら、伏せてから入れます。取引先の名前そのものも、仮の呼び方に置き換えてから前提を書くほうが安全です。

三つ目に、秘密保持の対象になっている資料。会社によっては生成 AI への入力自体が禁止されていることもあるので、勤め先のルールを先に確認したほうが安全です。プランによってデータの扱いが変わることもあるため、業務で使う場合は提供元の説明を一度読んでおくといいでしょう。

もうひとつ、意外と見落とすのが前提を書いたファイルそのものです。仕事の内情が書いてあるので、公開されるフォルダやブログの素材置き場には置かないよう気をつけてください。

無料プランでどこまで使えるか、チームで共有できるか

料金まわりは変更が多いので、断定は避けます。2026年8月時点では、プロジェクト機能は有料のプランを中心に提供されてきた機能で、無料の範囲で使える幅はプランの改定とともに動いています。作れる数や使える容量もプランで変わるため、最新の条件は公式の案内を確認してください。

チームでの共有については、組織向けのプランで、同じプロジェクトを複数人で使う形が用意されています。ひとりの前提をチーム全体の前提にできるので、社内で文体や手順を揃えたい場合には向いています。個人で使うぶんには、共有まで必要になることはあまりないでしょう。

共有の機能に頼りきらないという手もあります。前提を書いたテキストを手元に置いておけば、必要なときに誰へでも渡せますし、使うサービスを変えたときにも困りません。私はそちらの持ち方をしています。

どんな仕事に向いているか

法人向けの解説では、社内FAQの整備、契約書レビュー、カスタマーセンターの回答品質を揃える、といった使い方が並びます。部署がある会社ならそのとおりでしょう。ただ、ひとりで複数の仕事を回している立場だと、もう少し地味な使い道のほうが割に合います。

相性がいいのは、次の四つです。ひとつ、取引先ごとのレポート作成。前提を入れておけば、毎回の説明が要りません。ふたつ、長い文章の下書き。文体のルールが入っているぶん、直しが減ります。みっつ、資料や論文の要約。読み方の指定を指示に書いておくと、要約の粒度が毎回そろいます。よっつ、打ち合わせの文字起こしを整理する作業。

共通しているのは、同じ説明を二回以上している作業という点です。一度きりの調べものなら、普通のチャットで足ります。三回目に同じ説明をしていると気づいたら、そこがプロジェクトを作るタイミングでしょう。逆に言えば、最初から全部の仕事を箱にしようとしなくて構いません。

ChatGPTのGPTs・プロジェクト機能との違い

似た仕組みは ChatGPT 側にもあります。役割を決めて前提を持たせる GPTs と、会話と資料をまとめておくプロジェクト機能です。やれることはかなり近く、どちらか一方でなければ困る、という場面はそれほどありません。

ざっくり分けると、GPTs は「他人にも配れる専用の担当者を作る」方向、Claude のプロジェクトは「自分の作業場に前提を置く」方向という印象があります。人に配りたいなら前者、自分の仕事を回したいなら後者、くらいの選び方で足りるでしょう。

私が Claude を使っているのは、客観的に最強だからではありません。自分の仕事の回し方が Claude と Claude Code に合わせて組み上がっていて、そのまま全部つながっているからです。慣れと好みもあります。Claude 本体の基本的な使い方はClaudeの使い方とChatGPTとの違いに書いてあるので、まだ触っていなければそちらから覗いてみてください。ChatGPT から入って、合わなければ移る、くらいの気軽さでいいと思います。

私がブラウザ側のプロジェクト機能をあまり使っていない理由

正直に書くと、私はブラウザやアプリのプロジェクト機能をほとんど触っていません。解説記事はどれも「便利です」で締まるので、使っていない側の理由も置いておいたほうが、読む人の判断材料になるはずです。

前提をまとめて渡して、毎回の説明をなくす。考え方そのものには賛成ですし、同じことを別の場所でやっています。置き場所が違うだけで、私は Claude Code 側のフォルダに CLAUDE.md というテキストを置く形に寄せました。

寄っている理由は、頼んでいる作業の中身にあります。私が AI に投げるのは、文章をゼロから書いてもらう仕事より、手元にあるファイルを読ませて、直させて、別のファイルに書き出させる作業のほうが多いです。ブラウザのチャットだと、材料を毎回アップロードして、返ってきた文章をコピーして、自分のパソコンに貼り直すところまで手作業になります。フォルダごと渡せる形なら、前提も材料も書き出し先も同じ場所にあるので、行ったり来たりが要りません。

もうひとつは、前提そのものを目で見て直せることです。ただのテキストファイルなので、書いた中身を自分で開いて確認できますし、変更の履歴も残せます。おかしな答えが返ってきたときに、どの行が原因かを疑うところから始められます。

ただ、Claude Code は手元にフォルダを持って作業する人向けの道具です。ブラウザで文章を書く、調べる、相談する、という使い方が中心なら、プロジェクト機能のほうが手数は少なくて済みます。私が使っていないのは、機能が物足りなかったからではなく、作業の形が先に決まっていたからです。

よくある質問

Q. Claudeのプロジェクトは何個まで作れますか?
A. 上限はプランによって扱いが変わり、改定も入るため、正確な数は公式のヘルプで確認するのが確実です。ただ、上限に届く前に自分の把握が追いつかなくなることのほうが多いでしょう。数より「使っていない箱をアーカイブする」ほうを気にしたほうが、実用上は困りません。

Q. プロジェクトに登録できるファイルは何個までですか?
A. 個数よりも、入れた資料の総量で考えるほうが実態に合っています。使用量の目安は設定画面から確認できることが多いので、表示があればそれを見ながら調整してください。上限に届く前に精度のほうが先に落ちるので、五つ前後に抑えて、増えたら統合する形が無難です。

Q. Claude Codeでプロジェクトを作るにはどうすればいいですか?
A. 作業したいフォルダの中に CLAUDE.md というテキストファイルを置いて、前提を書くだけです。ブラウザ側のプロジェクト指示に書く内容を、そのままテキストにするつもりで構いません。フォルダごとに置けるので、仕事別にルールを変えられます。

Q. プロジェクトフォルダの .claude とは何ですか?
A. 設定やよく使う手順を保存しておくためのフォルダで、必要になったタイミングで自動的に作られます。自分で中身を触らなくても動きますし、消してしまっても前提そのものは CLAUDE.md 側に残ります。中を見るなら、隠しフォルダを表示する設定にしてから開いてください。

まとめ

Claude のプロジェクト機能でやることは、突き詰めると二つだけです。変わらないルールをプロジェクト指示に書いて、参照する資料をナレッジに置く。動いている情報は、そのつどチャットで渡す。切り分けさえ守れば、あとは使いながら育てていけます。

Claude Code の CLAUDE.md も同じ話です。前提をブラウザに置くか、フォルダの中のテキストに置くかの違いでしかありません。両方を別の技術として覚えようとすると難しく感じますが、地続きのものだと分かると迷いが減ります。

私は後者に寄りましたが、どちらが正しいという話ではありません。手元のファイルをまとめて読ませたり直させたりする作業が多いならフォルダにテキストを置く形、ブラウザの中で完結させたいならプロジェクト機能。自分がふだんどこで作業しているかで選べば、たぶん外しません。

最初にやるなら

いきなり全部を作り込まなくても大丈夫です。今いちばん時間を取られている仕事をひとつ選んで、箱をひとつだけ作る。指示は「やってほしくないこと」を三行書くところから始めると、その日のうちに手応えが出ると思います。

Ryuichi
Writer / 運営者 Ryuichi

金沢を拠点に、AI活用とこれからの暮らし方を実際に試して記録しています。

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