Claudeの使い方は3つ。ChatGPTとの違いと、私が毎日やっている便利な使い方5つ
Claudeの使い方は、会話を始める・前提と役割を渡す・ファイルを読ませるの3つです。ChatG…

Claudeの使い方は、機能の一覧を眺めても身につきませんでした。私は日々の仕事の大半をClaudeで回していて、ChatGPTも用途によって使い分けています。両方をさわってきた立場から、初心者がまず覚える3つの操作と、慣れてきたときに便利な使い方、そしてChatGPTとの違いを、宣伝抜きで整理します。どちらが優れているかを決める記事ではありません。自分の仕事に合うほうを選ぶための材料として読んでもらえたらうれしいです。
ChatGPTとClaudeは、何が違うのか
最初に断っておくと、私がClaudeを使っているのは「客観的に最強だから」ではありません。自分の仕事のやり方がClaudeに寄せて組み上がってしまったので、そのまま全部が回っている、というだけです。慣れも好みもあります。それでも、使い分けているうちに見えてきた違いはあります。
1つ目は、長い文章の扱いです。数万字の議事録や、書きかけの原稿を丸ごと貼っても、Claudeは途中を読み飛ばした感じの返しをしにくい印象があります。「3ページ目の後半で言っていた条件と矛盾していませんか」といった、離れた場所どうしをつなぐ指摘が返ってくると、読ませた甲斐があったと感じます。
2つ目は、考えを詰めるときの粘りです。「その案の弱点を3つ挙げて」と返すと、無難にまとめて終わらせず、こちらが気づいていなかった穴を出してくることがあります。正解を出す速さより、間違いを見つけてくれるほうが、私の仕事では助かっています。
3つ目は、文章のトーンです。ChatGPTのほうが明るく元気な文章になりやすく、Claudeは落ち着いた書き方をします。ブログの叩き台やSNSの文面など、勢いがほしい場面ではChatGPTを開くこともあります。用途で分ければいい話で、どちらかを捨てる必要はないでしょう。AI関連の道具をどこまで絞るかについては、AIツールは4つに絞ったという記事に書いています。興味があれば、ぜひご覧ください。
Claudeの使い方で、初心者がまず覚える3つ
機能はたくさん並んでいますが、最初に覚えるのは3つ。残りは必要になったときに調べれば間に合います。
1つ目は、会話の始め方です。画面下の入力欄に日本語で用件を書いて送るだけで始まります。検索窓に入れるような単語ではなく、人に頼むときと同じ言い方で構いません。「明日の打ち合わせで使う資料の骨子を作りたい」と話しかければ、そこから会話が転がっていきます。
2つ目は、前提と役割を先に渡すことです。いきなり「集客の案を出して」と頼むと、どこかで見たような一般論が返ってきます。誰に向けた何の話で、いま何に困っていて、どんな形で受け取りたいのか。3行でいいので先に書きます。返ってくる答えの質は、頼み方の具体さでほとんど決まってしまいます。頼み方そのものはプロンプトの書き方の基本にまとめてあるので、あわせてどうぞ。
3つ目は、ファイルを読ませることです。入力欄からPDFや画像、テキストを添付すると、中身を踏まえたうえで答えてくれます。長い契約書を貼って「支払い条件だけ抜き出して」と頼む、撮った手書きメモを読ませて箇条書きに直してもらう。慣れると、自分で読む前にまず投げるようになります。
新しいことを覚えようとせず、いま自分がやっている作業をそのまま持ち込むのが近道です。書きかけのメール、読みかけの資料、まとまらない考え。3日も続けると「どこまで頼めるか」の感覚がつかめて、そこから先は自分で工夫できるようになります。
毎回の前置きが要らなくなる「プロジェクト」という箱
会話を重ねるほど面倒になるのが、毎回おなじ前提を説明し直すことです。私が何をしている人間で、どんな言葉づかいを好み、資料はどんな形式で受け取りたいのか。毎朝それを打ち直すくらいなら、最初から覚えておいてもらったほうが早い。前置きを一度きりで済ませるための機能が、プロジェクトです。
プロジェクトは、テーマごとに会話をまとめておける箱のようなものです。箱に説明書きと参考資料を入れておくと、箱の中で始めた会話はすべて中身を踏まえた状態からスタートします。私は仕事の種類ごとに箱を分けていて、記事を書く箱には文体のルールと過去に受けた指摘を、数字を見る箱には集計の決まりごとを入れています。
コツは、箱を欲張って大きくしないことです。ひとつの箱に全部詰めると、頼んでいないことまで混ぜて答えるようになります。人に頼むときと同じで、担当を分けたほうがきれいな仕事が返ってきます。1つの箱に1つの役割、が私の中の決まりです。
箱に何を書くか、資料はどこまで入れるか、使い続けて精度が落ちたときに何を疑うか。掘り下げるとそれだけで長くなるので、Claude Projectsの使い方に分けて書きました。腰を据えて設定したくなったら、そちらを読んでみてください。
もう一歩進めると、覚えさせる中身を自分のパソコンにテキストファイルとして持っておく方法もあります。ツールを乗り換えても資産が消えないので、私は長く使う情報ほど手元に置いています。詳しくはAIに自分を覚えさせて相棒にした話に書きました。よければのぞいてみてください。
私が毎日やっている、便利な使い方5つ
派手な使い方ではなく、地味に手が空くものを挙げます。
1つ目は、文章の推敲です。書き上げた原稿を貼って「意味が二重に取れる箇所と、回りくどい言い方を指摘して。書き直しは不要」と頼みます。直させるのではなく、指摘だけもらって自分で直すほうが、文章が自分のものとして残ります。
2つ目は、資料の読み込みです。40ページの調査レポートを読ませて「自分の仕事に関係しそうな部分だけ、根拠のページ番号つきで挙げて」と頼む。全部読むかどうかを、読む前に判断できるようになります。
3つ目は、壁打ちです。考えがまとまらない状態のまま話しかけて、質問で返してもらいます。「その言い方だと誰が得をするんですか」と聞き返されて、自分の狙いがはっきりすることがよくあります。深夜だろうが早朝だろうが、話し相手の都合を気にしなくていいのがいちばんありがたいところです。
4つ目は、暮らしの段取りです。冷蔵庫の中身を並べて3日分の献立を組んでもらう、週末の予定を渡して移動の順番を整えてもらう。仕事に限らず、頭の中を整理する係として便利に使えます。
5つ目は、Claude Codeです。パソコンのファイルを直接さわってもらえる使い方で、私はフォルダの整理や、繰り返す作業の自動化に使っています。プログラマー向けの入り口に見えますが、実際は「パソコンの中の面倒ごとを頼める窓口」に近い感覚です。慣れてくると、AIは相談相手というより手足に近づいてきます。
無料版と有料版で変わるところ
無料でも会話はできますし、ファイルを読ませることもできます。まず触ってみて合うかどうかを確かめるには十分でしょう。違いが出るのは、一定時間内にどれだけ使えるかという上限と、使えるモデルや機能の範囲です。長い資料を続けて読ませていると、無料の枠では途中で止まることが多くなります。
プランの名前や金額、無料で使える範囲はしばしば変わるので、記事で断定しても当てになりません。公式サイトで最新の内容を確認してください。判断の目安としては、週に何度か上限で止まってイライラしているなら、その時間の分だけ有料の価値はあります。逆に、月に数回しか開かないなら無料のままで困らないでしょう。
よくある質問
Q. Claudeは無料でも使えますか。
A. 使えます。会員登録をすれば、会話もファイルの読み込みも無料の範囲で試せます。ただし一定時間内に使える量に上限があり、長い資料を続けて扱うと途中で止まります。まず無料で1週間ほど自分の仕事に当ててみて、上限が邪魔だと感じたときに有料を検討する流れがおすすめです。プランの内容や料金は変わるので、公式の案内で確認してください。
Q. ChatGPTとClaude、どちらか一つを選ぶなら。
A. 扱うものが「長い文章」なら私はClaudeを選びます。契約書、議事録、原稿など、読ませてから考えさせる仕事と相性がよいと感じます。画像の生成や、音声で気軽に話しかける使い方まで含めて一つにまとめたいなら、ChatGPTのほうが守備範囲が広いでしょう。仕事の中身で決めるのがいちばん外れません。
Q. プロジェクトはいくつ作ればいいですか。
A. 最初は2つか3つで十分です。仕事用、書きもの用、暮らし用くらいの粗さから始めて、中身が混ざってきたら割る。先に細かく分けても使わない箱が増えるだけなので、増やすのは困ってからで間に合います。
Q. 会社の資料を読ませても大丈夫でしょうか。
A. 勤め先のルールを先に確認してください。社外の生成AIに業務資料を入れることを禁じている会社は少なくありません。判断に迷う情報は、社名や個人名を伏せて構造だけ渡す、あるいは公開されている情報に置き換えて相談する。私も外に出したくない中身は、伏せた形に直してから渡しています。
まとめ
Claudeの使い方は、会話を始める、前提と役割を渡す、ファイルを読ませる。ひとまずこの3つを覚えれば、仕事のほとんどは頼めるようになります。慣れてきたらプロジェクトで前置きを省き、推敲や資料読み、壁打ちへ広げていく。ChatGPTと比べてどちらが上かを決める必要はなく、長い文章を扱う日はClaude、勢いのある文章がほしい日はChatGPT、くらいの分け方で十分でしょう。まずは今日の自分の作業をそのまま持ち込んで、どこまで任せられるか試してみてください。

