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『DIE WITH ZERO』要約|「ゼロで死ね」に学ぶお金の使い方と、経験に替える人生の順番

お金は貯めるためではなく経験に替えるためにある――『DIE WITH ZERO』の要点を、思い出…

本記事はアフィリエイト広告(Amazonアソシエイト)を含みます。実際に読んだ本だけを紹介しています。

『DIE WITH ZERO』の要約を探している人は、たぶんお金の使い方のどこかに、うっすらとモヤモヤを抱えているのだと思います。老後のために貯めなきゃ、でも今も楽しみたい、そのあいだで宙ぶらりんになっている感覚です。僕もまさにそうでした。読み終えて残ったのは、貯めること自体が目的にすり替わっていた、という気づきでした。本の要点をなるべくやさしくまとめたうえで、読んで僕自身の暮らしがどう動いたかを正直に書いていきます。

目次

『DIE WITH ZERO』とはどんな本か──要約でつかむ全体像

著者はビル・パーキンスという元トレーダーで、原題のとおり「ゼロで死ね」を軸にした一冊です。要約すると、主張はとてもシンプルでした。お金は使うためにあるのだから、貯め込んだまま死ぬのは、人生の時間をムダに切り売りしたのと同じだ、というものです。乱暴に聞こえるかもしれませんが、読み進めると、それが人生を雑に扱う話ではなく、むしろ丁寧に味わい尽くすための考え方だと分かってきます。

本のなかでくり返し出てくるのは、お金・健康・時間という3つの資産のバランスでした。若いうちはお金と健康はあっても、自由な時間が足りない。年を取るとお金と時間はあっても、今度は健康が追いつかない。3つの資産がきれいにそろう時期は、人生のなかで意外と短い、と著者は言います。だからこそ、いつ・何に使うかの順番が大事になる、という流れです。

金を貯めて死ぬな──貯めることが目的になっていた僕

いちばん刺さったのは、「金を貯めて死ぬな」という一節でした。僕はずっと、お金は多いほど安心だと素朴に信じていました。使うより貯まっていくほうが気持ちいいし、通帳の数字が増えると、それだけで前に進んでいる気になれる。ところが本を読みながら、お金を貯めていたのではなく、貯めること自体が目的になっていた、と気づいてしまいました。

著者が示すのは、お金は経験に交換して初めて価値になる、という見方です。銀行口座に眠っている数字は、まだ何にも変わっていないポテンシャルにすぎません。旅でも、学びでも、誰かと過ごす時間でも、経験に替えたぶんだけが自分の人生に積み上がる。使わずに残した分は、極端に言えば、稼ぐために費やした時間ごと、どこかに置き忘れてきたようなものでした。数字が増える快感の裏で、僕はそれと引き換えに時間を差し出していたのだと思います。

経験にお金と時間を使う──「思い出の配当」という考え方

本のなかでいちばん好きな概念が、「思い出の配当」でした。経験にお金を使うと、その場の楽しさだけで終わりません。あとから何度も思い出しては、そのたびに小さな喜びを配当のように受け取れる、という話です。学生時代の旅行を、今でもふと思い出して笑ってしまう。あの感覚に名前がついた、という感じでした。

投資でいう複利に近いのだと思います。早い時期に良い経験をしておくほど、それを思い出せる回数が増え、配当を受け取る期間も長くなる。逆に、経験を先延ばしにすればするほど、思い出せる残りの年月は短くなっていきます。経験は早く買うほど、思い出という配当を長く受け取れる。配当という見方を知ってから、僕は「いつか」と言って先送りにしていたことのいくつかを、今年のうちにやると決めました。

経験に替えるお金の使い方は、浪費とは違います。何を経験に替えたいかを自分ではっきりさせて、そこに時間とお金をきちんと向ける、という行為です。むしろ、なんとなくのサブスクや惰性の付き合いを削って、本当に思い出になるものへ寄せていく。整理に近い作業でした。

タイムバケットで「いつ・何をするか」を並べてみる

抽象論で終わらないために、本は「タイムバケット」という道具を用意してくれています。今の年齢から人生の終わりまでを、5年や10年ごとの区切り(バケツ)に分けて、それぞれの時期にやりたいことを放り込んでいく、という手法です。

やってみると、当たり前のことに気づかされます。バックパックで世界を歩くような体力勝負の旅は、60代よりも今のほうが向いている。逆に、静かに温泉を巡る旅は、少し年を重ねてからでも十分楽しめそうです。やりたいことには、それぞれ「今しかできない旬」がある。時間の帯の上に並べてみると、順番の付け方が急に具体的になりました。老後にまとめてやろうと思っていたことの多くは、実は今こそ旬だったのだと、紙に書いて初めて分かりました。

難しく考える必要はありません。ノートを一枚開いて、横に年齢の帯を引き、思いつくままにやりたいことを書き込んでいくだけです。完璧なリストを作ろうと構えるより、雑でも一度並べてみるほうが、自分がどこに時間を使いたいのかが見えてきます。

お金の使い方は、年齢によって変わっていい

本のもうひとつの柱が、資産を「増やすモード」から「使うモード」へ切り替える時期を、自分で決めておくという話でした。著者は、多くの人が貯めすぎて、使いきれずに大きな額を残してしまう、と指摘します。データを見ても、資産のピークを迎える時期と、それを楽しむだけの健康が残っている時期は、必ずしも重なっていないそうです。

お金の使い方を年齢で分けて考える、というのは僕にとって新鮮でした。若い時期は、健康と引き換えにしか手に入らない経験へ多めに寄せる。少し落ち着いてきたら、快適さや学びに向ける。配分を、なんとなくではなく、ざっくりでも意識しておくと、目の前の一回の出費が「今の自分にとって旬か」で判断できるようになります。

ゼロで死ね、と言われると極端に感じますが、著者も文字どおり残高をぴったり0円にしろとは言っていません。使わないまま人生を終える額を、なるべく小さくしていこう、という方向の話です。安全のための備えは持ちつつ、それ以外は、生きているあいだにちゃんと経験へ替えていく。バランスの取り方の問題でしょう。

「週4時間」「足るを知る」と、どうつながるか

読みながら、これまでSuggescoで考えてきたことと、地下でつながっている感覚がありました。『DIE WITH ZERO』が「お金をいつ経験に替えるか」の本だとすれば、僕がずっと気になっているのは「そのために働く時間をどう減らすか」のほうです。稼ぐことに人生の大半を差し出していたら、せっかくの旬に、時間も体力も残っていません。仕組みで仕事を圧縮して、空いた時間を経験へ回す。そこは一本の線でつながっていました。

働く時間の削り方については、週4時間だけ働くを真剣に考えるのほうにくわしく書いています。お金の使いどきと、時間の空けかたはセットで考えたいので、あわせて読んでみてください。

もうひとつ、際限なく増やそうとしないという点では、エピクロス的に生きるという選択とも響き合います。足るを知る、つまり「これで十分」の線を自分で引けると、貯め込む不安から少し自由になれる。よければこちらものぞいてみてください。無限にお金を求める姿勢と、経験のために使う姿勢は、根っこのところで別物なのだと思います。

読んで、僕の暮らしが動いたこと

大げさな変化があったわけではありません。ただ、お金を使うときの気持ちが、静かに変わりました。以前は、旅や学びにお金を出すたびに、どこか「もったいない」がよぎっていました。今は、それを思い出の配当を先に買っている、と捉えられるようになった。同じ出費でも、罪悪感ではなく納得で払えるようになったのは、地味ですが大きい変化でした。

いっぽうで、正直に書いておくと、僕もまだ貯め込む癖が完全に抜けたわけではありません。通帳の数字が増えると、やっぱり少しほっとします。とはいえ、タイムバケットを一度書いてしまうと、「今が旬だな」と思える経験には、前より迷わずお金を出せるようになりました。全部を実践できているわけではない、というのが今の正直なところです。

この記事の要約

『DIE WITH ZERO』は、お金を貯めたまま死ぬのは時間の切り売りだと説き、経験に替えることで「思い出の配当」を長く受け取ろう、と提案する本です。タイムバケットでやりたいことを年齢の帯に並べ、増やすモードから使うモードへ切り替える時期を自分で決める。稼ぐ時間を減らし、旬のうちに経験へお金と時間を向ける、という一本の線で読めました。

DIE WITH ZERO ビル・パーキンス

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よくある質問

Q. 『DIE WITH ZERO』を一言で要約すると?
A. お金は貯めるためではなく、経験に替えるためにある、という本です。使わずに残したお金は、それを稼ぐために費やした人生の時間ごとムダにしたのと同じ、という視点で、いつ・何に使うかを考え直させてくれます。

Q. 本当に貯金をゼロにしろという意味ですか?
A. 文字どおり残高を0円にしろ、という話ではありません。使いきれずに残してしまう額をなるべく小さくしよう、という方向の主張です。万一への備えは持ちつつ、それ以外は生きているあいだに経験へ替えていこう、というバランスの話だと僕は受け取りました。

Q. お金の使い方は具体的にどう変えればいい?
A. まずタイムバケットを書いてみるのが早いと思います。年齢の帯を引いて、やりたいことを並べると、「今しかできないこと」と「あとでもいいこと」が分かれます。体力の要る経験を先に、快適さや学びは後ろに、と旬で配分するイメージです。

Q. 老後が不安で、なかなか使えません。
A. その気持ちはよく分かります。だからこそ、安全のための備えと、経験に使うお金を、はじめから分けて考えるのがよいでしょう。備えの線を決めてしまえば、それ以外は「使っていいお金」として、罪悪感なく経験へ回しやすくなります。

最後に。お金をどう使うかは、結局のところ、限りある時間をどう生きたいかと同じ問いなのだと思います。全部をそのまま真似する必要はありません。もし気になったら、タイムバケットを一枚だけ、書いてみるところから始めてみてください。

Ryuichi
Writer / 運営者 Ryuichi

金沢を拠点に、AI活用とこれからの暮らし方を実際に試して記録しています。

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