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「思考は現実化する」は本当か。引き寄せを“脳の無意識選択”で読み替えたら、目標を前倒しで達成していた話

引き寄せの法則や思考は現実化するって、正直うさんくさい。そう思っていた僕が1月に紙へ書いた目標を…

引き寄せの法則、と聞くと身構える人は多いと思います。願えば宇宙が叶えてくれる、思考は現実化する。正直に言えば、僕もずっと「うさんくさいな」と思っていた側の人間でした。それでも今年の1月、本業と副業の目標を紙に書き出して、毎朝それを読み上げ、達成した自分を頭のなかで思い描き続けました。当初は「年末あたりに届けばいいな」くらいの気持ちだったのですが、思っていたよりずっと早く、先週その目標を前倒しで達成しました。だからといって「引き寄せは本物だ」と言いたいわけではありません。スピリチュアルな話ではなく、なぜ叶ったのかを脳の仕組みから振り返る、という話として書きます。

※ 本記事にはアフィリエイト広告(Amazonアソシエイト)を含みます。実際に読んで、考え方が変わった本だけを紹介しています。

目次

そもそも「思考は現実化する/引き寄せの法則」とは何なのか

思考は現実化する、引き寄せの法則。言葉だけが独り歩きしていて、願うだけで欲しいものが手に入る魔法、みたいに受け取られがちです。強く念じれば宝くじが当たり、理想の相手が現れ、お金が振り込まれる。そういう紹介のされ方をするから、真面目な人ほど「そんなわけない」と冷めてしまう。気持ちはよく分かります。

僕がやってみて感じたのは、願うだけで叶う、という部分がまるごと誤解だということでした。願望を思い描くのはスタート地点にすぎなくて、そこから行動が伴わなければ現実はびくともしません。ナポレオン・ヒルの古典にしても、書いてあるのは「願え、そして動け」であって、動かずに叶うとは一言も言っていない。願望と行動のあいだをつなぐ回路をどう作るか、というのが本題なのだと、今は捉えています。

なぜスピリチュアルに聞こえるのか──「脳の無意識選択」で読み替える

引き寄せがうさんくさく聞こえる原因は、たぶん「宇宙」や「波動」といった言葉で説明されるからです。僕はそのあたりを全部いったん脇に置いて、脳の話として読み替えました。以下は科学的に検証したものではなく、あくまで僕の持論として読んでください。

物理でいう運動エネルギーとベクトルの話に近い、と思っています。人生が変わる量は、どれだけの運動エネルギー、つまり行動量をかけたかで決まる。ただし、いくら大きなエネルギーをかけても、向き(ベクトル)がバラバラだと、力は打ち消し合って前に進みません。だから行きたい方向へベクトルをそろえてから、行動というエネルギーをかける必要がある。仕組みそのものは、拍子抜けするほど単純です。

順番にすると、こうなります。まずアファメーションやイメージングで、将来の自分を鮮明に思い描く。ベクトルを合わせる作業です。すると「その未来に近づくには、今なにをすべきか」を脳が無意識のうちに選び始める。そして実際に体が動く。行動が運動エネルギーです。あとは環境や運といった外の要素が乗ってくるので、必ず届くとは言い切れません。それでも、少しずつ行きたい方向に小さな目標を置いていけば、いつのまにか大きな目標のそばまで来ている、という感覚があります。

脳科学の言葉を借りるなら、網様体賦活系(RAS)や選択的注意に近いのかもしれません。人は「意識したもの」が急に目に入るようになります。新しい靴を買った翌日から、街で同じ靴ばかり目につくのと同じで、理想を毎朝インプットしておくと、それに関係する情報や機会に自然と反応するようになる。引き寄せは、天から何かが降ってくる話ではなく、強く願うことで、その未来につながる選択肢を脳が拾いやすくなる話だと、僕は理解しています。量子力学を持ち出す説明もよく見かけますが、そこまで話を広げなくても、脳の選択的注意で十分に腑に落ちました。

僕が実際にやったこと

やったことは、大きく3つだけです。特別な道具もお金もいりません。

ひとつめは、目標を金額と期限まで紙に書き出すこと。「いつまでに、本業でどういう状態になっていて、副業とあわせて月にいくら得ているか」を、ぼかさずに書きます。私生活のほうも、パフォーマンスが良かった頃の体重と体脂肪率を数字で入れました。ふたつめは、その紙を毎朝読み上げること。みっつめは、読み上げながら、目標を達成した世界線の自分を頭のなかで思い描くこと。顔を洗って、白湯を飲んで、理想を読む。朝のルーティンの流れに組み込むと、意志に頼らず続きます。

書き方そのものには、いくつかコツがあります。期限・定量・定性の3点セットで、しかも「〜なっている」と達成済みの体で書く。細かい手順は、姉妹編にあたるアファメーションは意味ない? 半年やって気づいた「脳を騙す」効果的なやり方にくわしく書いたので、書き方を知りたい人は読んでみてください。今回は、書いた目標がなぜ前倒しで叶ったのか、という結果のほうに話をしぼります。

なぜ前倒しで叶ったのか──振り返って分かったこと

努力の量も、それなりにはあったと思います。ただ振り返ると、頑張った以上に「思考は現実化する」という考え方に乗っかったことのほうが大きかった。強く願い、紙に書き、毎朝見て、達成した自分を思い描く。繰り返すうちに、頑張りの量そのものより、日々の判断のほうが静かに変わっていきました。

いちばん大きかったのは、ゴールが鮮明だと、日々の細かい判断が全部そこを基準に決まることです。目の前に選択肢が並んだとき、「どっちが理想の自分に近づくか」で反射的に選べるようになる。迷う時間が減り、目標と関係の薄いことに手を出さなくなる。もうひとつ、「もう達成している自分」を先に思い描いておくと、できる前提で動けるようになります。無理だと思って挑まないと打席にすら立てませんが、できる前提だと打席が増える。打席が増えれば、当たる確率もそのぶん上がります。

紙に書いて毎朝読む、という反復も地味に大きかった。繰り返し目にするうちに、目標が意識のずっと下のほうまで刷り込まれていきます。加えてコーチングを受けていたのも、僕にとっては大きな要素でした。自分の行動を言葉にして整理し、第三者から客観的なアドバイスをもらう。頭のなかだけで完結させないことで、ベクトルのズレに早く気づけました。

背中を押してくれた言葉が、ハル・エルロッドの『モーニングメソッド』にあります。「あなたが今日することが、あなたの将来の姿を決定づける」。そして「今の選択が、これからの人生のクオリティを決める」。壮大な引き寄せの話より、この2つの言葉のほうが、毎朝の行動を淡々と変えてくれました。

朝時間が自分に革命をおこす 人生を変えるモーニングメソッド ハル・エルロッド

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正直に書いておくと、すべてが叶ったわけではありません。本業と副業の目標金額には届きましたが、体重と体脂肪率のほうは、下がってはいるものの、いちばん調子が良かった頃の数字にはまだ届いていません。まだ道半ばです。叶ったところだけ切り取って「全部うまくいった」と書くのは、自分に対しても嘘になるので、そのまま残しておきます。

「引き寄せ=怪しい」への、僕なりの答え

引き寄せの法則は嘘か本当か。危険はないのか。宝くじは当たるのか。検索するとこのあたりの疑問がよく並んでいるので、実際にやってみた立場から答えてみます。

嘘か本当か、でいえば、「願うだけで叶う」なら嘘で、「願って動けば叶いやすくなる」なら本当、というのが僕の実感です。危険かどうかについては、願うことそのものに害はありませんが、行動を放り出して念じるだけの状態に落ちると、現実が動かないぶん時間を失います。危ないのは引き寄せそのものではなく、他力に丸投げする使い方のほうです。行動を伴わない、他人任せの引き寄せは、うんともすんとも動きません。宝くじが当たると念じても、買いに行かなければ0のままで、引き寄せというより、ただ動いていないだけの話です。願いを、自分の行動を変えるスイッチとして使うなら意味がある。他力を待つ道具として使うなら意味がない。線引きは、そこにあると思っています。

明日からできる、いちばん小さな一歩

難しい準備はいりません。紙を1枚用意して、叶えたい状態を「いつまでに、どうなっているか」の形で書く。数字を入れられるものは数字で書く。それを、朝の10秒でいいので読み上げて、叶った自分を軽く思い描く。まずはそれだけで十分です。

ハードルを下げるほど続きます。完璧な目標を作ろうと構えるより、雑でもいいから毎朝つづけるほうが、脳にベクトルが刻まれていきます。朝の時間の作り方については朝と夜のルーティンの記事にもまとめているので、読み上げをどこに差し込むか迷ったら、あわせてのぞいてみてください。なりたい自分を思い描くのは、イメージトレーニングと呼んでもいいし、大げさに考えなくても大丈夫です。

やってみて言えるのは、強く願って、思い描いて、そこへ向かって動けば、「自分には無理かも」と思っていたことでも、案外たどり着けるということです。習慣を変えるぶんの負荷はかかります。それでも、なりたかった自分に近づけた瞬間の気持ちよさは、その負荷を軽く上回りました。あとに向けて、考え方の芯になった一冊を置いておきます。

ヒル先生、「思考は現実化する」って本当ですか? 市居愛

PR — 「思考は現実化する」を地に足つけて読むヒル先生、「思考は現実化する」って本当ですか?(市居愛)ナポレオン・ヒルの古典を、スピリチュアルに寄せず、暮らしの実践に落として読み解いた本です。「願うだけでは叶わない、動くための一冊」として、僕がいちばん人にすすめたいのがこれでした。うさんくさいと感じている人ほど、入口にちょうどいいと思います。Amazonで見る

これからの時代に、思い描く力が持つ意味

Suggescoでいつも考えているのは、AIが仕事をどんどん担っていくこれからの時代に、人は何に生きがいや幸せを見出すのか、という問いです。行動そのもの、つまり作業の多くは、これからAIが肩代わりしていきます。運動エネルギーの部分は、道具がどんどん効率化してくれる。そうなったとき、人間の側に残るのは、どの未来へ向かうかを自分で決めて、脳のベクトルをそこへ向ける力のほうだと思っています。

この記事の結論

引き寄せの法則は、宇宙に願いを届ける魔法ではなく、強く願うことで「その未来につながる選択」を脳が拾いやすくなる仕組みだと捉えています。ベクトルを合わせ、行動というエネルギーをかける。願うだけでも、動くだけでも足りず、両方そろって前に進む。叶うと約束はできませんが、無理だと思っていたことに近づける可能性は、たしかにあります。

思い描くという行為は、自分の人生を自分で選び取る、いちばん人間らしい技術なのかもしれません。効率化できるものはAIに預けて、自分がどこへ向かうかは、自分で決める。合う合わないはあると思いますが、もし興味が湧いたら、紙を1枚、明日の朝に開いてみてください。

※ 紹介した書籍の内容や価格は変わることがあります。購入前に公式ページで最新情報をご確認ください。

Ryuichi
Writer / 運営者 Ryuichi

金沢を拠点に、AI活用とこれからの暮らし方を実際に試して記録しています。

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