日記が続かない人でも続く3行日記の書き方。寝る前の反省会をやめたら心が軽くなった
日記を始めては三日でやめる人へ。感謝・良かったこと・感情を1行ずつ書くだけの3行日記の書き方をま…

日記を始めては三日でやめる、を何度くり返したか分かりません。凝った手帳を買っても、意気込んで長文を書いても、いつのまにか白紙のまま引き出しの奥へ。そんな僕がようやく続けられたのが、寝る前に3行だけ書く日記でした。感謝したこと、良かったこと、感じた感情。たったこれだけです。日記が続かない人でも回せる3行日記の書き方と、寝る前の反省会をやめたら心が軽くなった話を、僕の実感からまとめます。
日記が続かないのは、意志が弱いからじゃない
日記が続かない人は、たいてい真面目です。「せっかく書くならちゃんと書こう」「今日の出来事を漏れなく残そう」と、最初からハードルを上げてしまう。そして忙しい日や疲れた日に一日飛ばし、飛ばした自分に少しがっかりして、そのまま離れていく。僕がまさにそうでした。
続かない原因は、根性のなさではなく、書く量が多すぎることだと思っています。長く書こうとすると、脳は「面倒だ」と判断して手が止まる。だから逆に、続けたいなら、書く量を思いきり減らすほうが早い。3行日記は、その割りきりから生まれた型です。1日3行なら、眠い夜でも1〜2分で終わります。
寝る前の「一人反省会」をやめる
以前の僕は、布団に入ってからスマホを眺め、そのまま頭の中で反省会を始める癖がありました。「あの言い方はまずかったかな」「あの作業、明日で間に合うだろうか」。答えの出ない問いをぐるぐる回して、気づけば目が冴えている。眠る直前に、一番いらないことをやっていたわけです。
3行日記に変えてよかったのは、反省会が振り返りに置き換わったことでした。反省会は「できなかったこと」を責める時間ですが、振り返りは「今日あったこと」をただ眺める時間です。責めるのをやめて、感謝・良かったこと・感情の3つに視点を移すだけで、寝る前の心がずいぶん静かになりました。夜に脳を止める工夫は、脳を閉店する3つの技術にも詳しく書いています。仕事が頭から離れない夜が多い方は、あわせてどうぞ。
続く3行日記の書き方——感謝・良かったこと・感情
本題です。僕が続けている3行日記の書き方は、毎晩この3つを1行ずつ書くだけです。順番にも意味があるので、そのまま真似してもらえたらと思います。
① 今日感謝したいこと(誰の・何に?)/② 今日良かったこと(自分の工夫や小さな前進は?)/③ 今日感じた感情(どの出来事で、どう感じた?)。立派な文章にしないのがコツで、箇条書きの単語でも十分です。
1行目|感謝したこと
最初に感謝から入るのは、視点をやわらかくするためです。「コンビニの店員さんが感じよかった」「同僚が資料を先に送ってくれた」くらいの小さなことで構いません。感謝できることを1つ探すと、その日を「悪くない日だった」と受け取り直せます。探しても出てこない日は「無事に一日終わった」でも大丈夫です。嫌なことが多かった日ほど、あえて感謝を1つ絞り出すと、頭の中の色がすこし明るいほうへ傾きます。
2行目|良かったこと
次に、うまくいったことや自分の工夫を書きます。成果でなくていいのがポイントで、「早起きできた」「面倒な連絡を1件返せた」で十分です。良かったことに目を向ける癖がつくと、自分を減点方式で見る時間が少しずつ減っていきます。
3行目|感じた感情
最後に、その日の感情を書きます。3行日記の中で、個人的に一番大事だと思っているのがこの1行です。「打ち合わせが長引いてイライラした」「褒められて嬉しかった」と、出来事とセットで感情を言葉にする。感情を書き出すと、感情と自分がくっつきすぎなくなります。落ち込んだ日でも、落ち込んだ自分を責めるのではなく、「自分は何に落ち込みやすいのか」を静かに眺められるようになります。
3行日記が「心の取扱説明書」になる
3行日記を続けて一番よかったのは、自分の心のクセが見えてきたことでした。1週間、1か月とためて読み返すと、同じような場面で同じように揺れている自分に気づきます。「予定を詰めすぎた日は決まってイライラしている」「人に頼れた日は機嫌がいい」。感情の1行が、そういうパターンをそっと教えてくれる。
クセが分かると、先回りができます。イライラしやすい条件が分かれば予定を詰めすぎないし、機嫌が上がる行動が分かれば意識して増やせる。僕の場合、「人に頼れなかった日」と「疲れが抜けない日」がきれいに重なっていて、頼るのが下手なんだなと自分で腑に落ちました。感情の1行をためていなければ、たぶん気づけないままでした。3行日記は、続けるほど自分だけの「心の取扱説明書」になっていきます。寝る前の日記は、僕の暮らしを整えてくれた人生を変えた5つの習慣のひとつでもあります。興味があれば、ほかの4つものぞいてみてください。
3行日記を続けるための、ちょっとしたコツ
せっかくの型も、続かなければ意味がありません。何度も挫折した僕が、続けるために意識していることを並べます。
・寝る場所のすぐ手が届くところにノートとペンを置く/・書けなかった日があっても、翌日また書けば続いている扱いにする/・3行埋まらない日は1行でもOKにする/・きれいに書こうとしない(自分しか読まない)。
いちばん助かったのは、書くタイミングを「歯を磨いたあと」に固定したことでした。毎晩かならずやる行動にくっつけておくと、思い出す手間がなくなり、気づけば手が勝手にノートへ伸びます。新しい習慣を単独で立ち上げるより、すでにある習慣の後ろにぶら下げるほうが、僕の場合はずっと楽でした。時間や場所を毎回考えないで済むぶん、脳の負担も軽くなります。
紙のノートでもスマホのメモでも構いませんが、僕は手書きのノートに落ち着きました。寝る前に画面を見ると目が冴えてしまうので、あえて手を動かすほうが合っていたのだと思います。完璧に毎日書こうとせず、「気づいたらけっこう続いていた」くらいの気楽さがちょうどいいでしょう。
よくある質問
Q. 3行日記はいつ書くのがいいですか?
A. 寝る前がおすすめです。一日の出来事を振り返りやすく、反省会になりがちな時間を穏やかな振り返りに変えられます。朝の余裕があるときにまとめて前日分を書く人もいるので、自分の生活に合うほうで大丈夫です。
Q. 何を書けばいいか思いつかない日はどうすれば?
A. 無理に3行そろえなくて構いません。「無事に一日終わった」「よく寝られそう」でも立派な1行です。感謝・良かったこと・感情のどれか1つだけ書く日があってもいいと思います。空欄を埋めることより、日記を開く習慣のほうを守るイメージです。
Q. どれくらい続ければ効果を感じますか?
A. 個人差はありますが、僕の場合はためて読み返せるようになる2〜4週間あたりから、自分の心のクセが見えてきました。1日単位で変化を求めるより、月に一度読み返す時間を持つと、続けてきてよかったと感じやすいでしょう。
Q. 紙とスマホ、どちらがいいですか?
A. どちらでも続けばよいと思います。ただ寝る前に書くなら、画面の光で目が冴えにくい紙のノートのほうが個人的にはおすすめです。持ち歩いてすき間時間に書きたいならスマホのメモが便利でしょう。
まずは今夜、3行だけ
日記が続かなかった人ほど、3行日記は向いていると思います。書く量が少ないぶん挫折しにくく、感謝・良かったこと・感情の3行が、寝る前の反省会を穏やかな振り返りに変えてくれます。続けるうちに、自分だけの心の取扱説明書ができあがっていく。
立派な日記帳も、気の利いた文章もいりません。手元のノートかスマホのメモに、今夜まず3行だけ書いてみてください。三日坊主でも大丈夫です。抜けた日があっても、また書けばそれで続いていることになる。ゆるく戻れるのが、この日記のいいところだと思います。


